キーファー・サザーランド、祖父の名を利用しないでとTwitterに投稿
![じっちゃんの名にかけて、やめてくれ。-「サバイバー:宿命の大統領」場面写真より](https://img.cinematoday.jp/a/Sn_jzqKoi2tP/_size_640x/_v_1560339311/main.jpg)
大ヒットテレビシリーズ「24 TWENTY FOUR」のジャック・バウアー役でおなじみのキーファー・サザーランドが、カナダ・オンタリオ州の現首相ダグ・フォード氏に向けて、自身の祖父の名前を政治目的で使用しないように訴えた。
【写真】テロ事件に立ち向かう捜査官ジャック・バウアー時のキーファー
キーファーの祖父トミー・ダグラス氏は、1944年から1961年までカナダ・サスカチュワン州の首相を務めた政治家。カナダにユニバーサルヘルスケア(国民皆保険)を広めたとして、絶大な支持を得た人物だった。
事の発端は、5月31日(現地時間)の加Financial Post紙に掲載されたオンタリオ州子ども・コミュニティー・ソーシャルサービス大臣リサ・マクラウド氏のコラム。フォード首相は「トミー・ダグラス氏は政府が大きな赤字や負債を抱えるべきではないと考えていた」と述べられているこの記事を引用し、「再び政府が国民のために働くときがきた、正しい方向へ。トミー・ダグラス氏は賛成してくれるだろう」とツイートした。
これを受けて、10日(現地時間)、キーファーはフォード首相に向けて「確かに、私の祖父トミー・ダグラスは財政上の責任がありました。彼はサスカチュワン州の収支の均衡をはかることに加えて、州に舗装道路、医療、電気を提供しました。4年以内にその全てを実現しました。あなたの主張に反して、(前述の実現のために)困っている人たちへの社会的・人的サービスを犠牲にすることなど、決してありませんでした」と自身の思いをTwitterに投稿。
続けて、「彼の孫としてあなたに一つだけお願いしたいのは、あなたの政治課題のために祖父の写真と名前を使うことをやめていただきたいということです。どうあろうと、私はトミー・ダグラスを知っていますし、あなたはトミー・ダグラスではありません」と綴った。
キーファーの主張に対してフォード首相からの公的な反応はない。一方でマクラウド大臣は、かつてはキーファーが主演を務めるテレビシリーズ「サバイバー:宿命の大統領」のファンだったとした上で、多額の費用がかけられた同作の広告付きのバス停の写真を添えて「残念ながら、政治家でいることはテレビで政治家のふりをすることよりもずっと難しい」というツイートを残している。(Ai Ono)