『この世界の片隅に』地上波初!翌週に特集番組も放送
女優・のんが声優を務め、ロングランヒットとなった2016年公開のアニメーション映画『この世界の片隅に』が8月3日、NHK総合で夜9時より放送されることが決定した。地上波での放送はこれが初。また、同作を制作したスタジオ「MAPPA」と片渕須直監督による新たなアニメーションを使用する特集番組「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん~戦争中の暮らしの記憶~(仮)」の放送も決定した(8月10日、NHK総合・夜9時~)。
2016年11月12日に封切られ、900日以上にわたって上映された本作。「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代の漫画に基づき、戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ名もなき少女・すず(声:のん)が戦禍を生き抜くさまを追う。『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直が監督を務め、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、仏・アヌシー国際アニメーション映画祭優秀作品賞など国内外で70以上の賞を受賞。2018年には新進女優・松本穂香主演を主演に迎えた連続ドラマが放送された。今年12月20日より、30分の新たな場面を追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開される。
8月10日に放送されるNHKスペシャル「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん~戦争中の暮らしの記憶~(仮)」では、スタジオゲストとして、片渕監督、Hey! Say! JUMPの八乙女光・伊野尾慧、千原ジュニアが参加。「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん」のワードは昨年8月、NHK「クローズアップ現代+」で、『この世界の片隅に』の主人公すずのように戦時中を懸命に暮らしていた人たちの体験談をSNSで全国から集ったことがきっかけで生まれた。
今年、NHKでは同特集番組の放送に向け、「らじらー!」(ラジオ第1)、「あさイチ」(総合テレビ)、「クローズアップ現代+」(総合テレビ)などさまざまな世代に向けた番組で「#あちこちのすずさん」の投稿を呼びかけ、放送当日には各番組から出演者が集う。各番組やSNSなどで募ったエピソードを片渕監督の協力のもと、MAPPAがアニメ化する企画も進行中だという。
『この世界の片隅に』は8月3日、NHK総合で夜9時~放送
NHKスペシャル「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん~戦争中の暮らしの記憶~(仮)」は8月10日、夜9時~NHK総合で放送