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香取慎吾、多忙で一人ぼっち 寂しいロケ生活を告白

多忙ながらも主演を務めた香取慎吾(中央)
多忙ながらも主演を務めた香取慎吾(中央)

 俳優の香取慎吾が28日、都内で行われた映画『凪待ち』の初日舞台あいさつに登壇し、ロケ地での生活を満喫する共演者とは一転、撮影現場で味わった寂しさを明かした。

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 本作は、宮城県石巻市を舞台に、人生のどん底まで墜ちきった男の狂気、怒り、裏切り、不条理と悲劇を描いたヒューマンサスペンス。この日は香取のほか、恒松祐里西田尚美吉澤健音尾琢真リリー・フランキー白石和彌監督も登壇した。

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 かつてない役柄に挑んだという香取は、「いよいよこの日を迎えることができました。本当にうれしく思っています。公開初日からこんなにたくさんの方が来てくれて本当に幸せ者だと思っております」と感慨深げ。続いてリリーは、香取ふんする主人公・郁男の色気や、白石監督が紡ぐ人間の絶望からの再生物語を挙げ「傑作」と称賛。一方で、「慎吾ちゃんがあそこ(客席扉)から出てきたときは大歓声で、初日がはじまったなと思ったら、どんどん歓声が小さくなって、監督の頃にはびた一文誰も手を叩いていないっていう、ちょうど凪に監督がもっていった状態でしたね」とぶっちゃけ、会場を笑いに包んだ。

 各登壇者が自分にまつわるクイズを出題するコーナーでは、恒松と西田が毎日のようにカフェでお茶をしたり、食事に行ったりしていたことが明かされ、思わず香取は「え~っ!?」と驚き。また、白石監督がさまざまな食事処に行っていたことも後から知ったという香取は、「僕、まったくそんな時間なくて、部屋で一人、毎日牛タン弁当を(食べていた)」と寂しそうにつぶやく。

 その後も、音尾が旧北上川で釣りを楽しみ、リリーが毎日のように現地の人と飲みに行ったりと、香取以外のメンバーはロケ生活を満喫していたことが発覚。白石監督は香取に同情するかのように、音尾へ「香取さんが毎日忙しく、食べる暇も遊ぶ暇もないのに、釣りしてたってこと?」と追求していた。

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 観客を巻き込む大盛り上がりのクイズだったが、香取は「舞台あいさつやキャンペーンを『凪待ち』のテイストのままやってこれたのに、初日に急にクイズが入って、そっち(バラエティー)のスイッチを入れることになって、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。会場から笑いと拍手が起こる中、最後は「郁男は苦悩の中で逃げることばかりで先が見えない男だけど、先が見えない人間でも踏ん張って、周りの方々の諦めない絆や優しさで、少しずつでも光が見えてくる作品になっていると思います」と真摯(しんし)に呼びかけた。(取材:錦怜那)

映画『凪待ち』は全国公開中

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