斎藤工にNGなし!? ハイテンションな殺し屋を熱演
俳優の斎藤工が来月5日公開の映画『Diner ダイナー』で、ハイテンションな殺し屋“カウボーイ”を熱演している。メガホンを取った蜷川実花監督は「彼の中にNGがないとこ」と斎藤の魅力を明かした。
本作は『ヘルタースケルター』などの蜷川監督が、藤原竜也を主演に迎えて平山夢明の小説を実写化。孤独な女性オオバカナコ(玉城ティナ)がウエイトレスとして身売りされた“殺し屋専用”のダイナーを舞台に、元殺し屋の店主ボンベロ(藤原)とダイナーを訪れる凶悪な殺し屋たちの異様な世界を描き出す。
“カウボーイ”はカナコが「車を運転するだけで即金30万円」という怪しいバイト先で出会う男。名前の通りカウボーイルックで決め、キャンディーをなめながら、カタコトの英語で叫びまくるハイテンションっぷり。恋人のディーディー(佐藤江梨子)からは「ダーリン」と呼ばれ、熱烈なキスを何度も交わすなど、危険な仕事の最中も終始ラブラブだ。
斎藤は「大好きな世界観の原作で、僕の演じたカウボーイは導入として摩訶不思議な世界にオオバカナコを導く、道化的な役割があると思いました」とコメント。これが映画監督として3作目となる蜷川とのタッグについては「本当に文学的な、まさにお父様(蜷川幸雄さん)が描いてこられたような、何層にもなっているメッセージみたいなものが今回より強く感じられて、凄いタイミングで蜷川実花さんというクリエイターの作品に参加させてもらったことに感謝しかないです」と喜んだ。
一方の蜷川は「工くんはよく写真撮影もしていて、仲が良いんですけど、工くんの中の狂気みたいなのが出る役でお願いできたらいいなと思って。カウボーイだけど、あえて少しダサめに作っています。エッジィになりすぎない、ちょっとクスッて笑えるような感じ。佐藤江梨子ちゃんもそうなんですけど、この二人は“脇の甘さ”があるようなスタイリングだったり、ビジュアルにしています」とこだわりを告白。
さらに、斎藤の魅力については「彼の中にNGがないとこかな。何でも真摯に受け止めてやってくれるんです。それってとても大事で、圧倒的に信頼して球を投げられるので、ご一緒していつも気持ちがいいですね」と語った。(編集部・中山雄一朗)
映画『Diner ダイナー』は7月5日(金)より全国公開