大人の色気ムンムン…『Diner ダイナー』奥田瑛二が醸す“現役感”
来月5日公開の映画『Diner ダイナー』で、俳優の奥田瑛二が冷酷な殺し屋コフィを演じている。メガホンを取った蜷川実花監督が、同キャラクターへのこだわりを語った。
本作は『ヘルタースケルター』などの蜷川監督が、藤原竜也を主演に迎えて平山夢明の小説を実写化。孤独な女性オオバカナコ(玉城ティナ)がウエイトレスとして身売りされた“殺し屋専用”のダイナーを舞台に、元殺し屋の店主ボンベロ(藤原)とダイナーを訪れる凶悪な殺し屋たちの異様な世界を描き出す。
奥田ふんするコフィは、殺し屋を束ねる組織のナンバー2で、“南のトップ”と呼ばれる男。一見すると物静かな老紳士だが、大好きなミカンに少しでも白い筋が残っているだけで、躊躇なく部下を撃ち殺す生粋の殺し屋。かつて組織のトップだったデルモニコの亡き後、実質的に組織を仕切ってきた。
蜷川監督は「コフィは組織のナンバー2としての威圧感や怖さだけでなく、絶対に色気のある大人の男性として描きたいと思っていて。男性としての“現役感”を感じさせたいというか。なので、猛烈にカッコよくて色っぽい奥田さんにお引き受けいただけて、とにかく嬉しかったです。出演されているシーンはそんなに多くはないのですが、画が引き締まりましたし、本当に素敵でした」とコメント。
奥田も「殺し屋の中でも最年長でありながら彼の中には“ある野望”があって、通常の悪とは違うし、反社会的とも違うリズムのようなものが出せればと思い演じました。監督・美術部をはじめとする全てのスタッフが、打ち合わせの前に各々がイメージする“コフィ”を用意してくれていたので、そのまま役に入っていくことができました」と明かしている。(編集部・中山雄一朗)
映画『Diner ダイナー』は7月5日(金)より全国公開