『アベンジャーズ/エンドゲーム』ラスト、キャプテン・アメリカには結局何が起きたのか…監督が解説
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストでキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)には一体何が起きていたのか、監督のルッソ兄弟(アンソニー&ジョー)が解説した。(以降、『エンドゲーム』のネタバレを含みます)
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最凶最悪の敵サノスによって全宇宙の生命の半分が一瞬で滅ぼされてしまった世界を舞台にした本作。サノスの打倒、そして失われた人々を取り戻すことが残されたアベンジャーズたちの使命となり、タイムトラベルが物語における重要な要素となった。劇中では「タイムトラベルで過去を変えたころで現在は変わらないが、タイムトラベラーが過去に戻って取った行動は、枝分かれした別のタイムラインを生み得る」と説明された。
本作のラストでキャプテン・アメリカは、過去から借りて来たインフィニティ・ストーンとソーのムジョルニアを元の場所に戻すため、ピム粒子を使ってタイムトラベルをし、元通りにし次第、現在に戻ってくることになった。しかし、キャプテン・アメリカは任務を終えると愛するペギーのいる1940年代に向かい、そこでスティーブ・ロジャースとして自分の人生を生きるという選択をし、結婚指輪をした老人の姿で現在に戻ってきた。
今回『エンドゲーム』新映像追加版の米公開に際して FOX 5 のインタビューに応じたルッソ兄弟は、「キャプテン・アメリカが戻った過去の世界には、二人のキャプテン・アメリカがいることになるのか?」という“キャプテン・アメリカのタイムライン問題”に回答。ジョー監督は「こう考えれば上手くいくよ。キャプテン・アメリカは過去に戻り、(これまでMCUで描かれてきた現実とは)枝分かれした現実を作り出した。その現実には第2のキャプテン・アメリカがいて、彼は氷漬けになっている」と切り出す。
アンソニー監督も「ペギーは、彼(第2のキャプテン・アメリカ)は死んだと考えていた。なぜならキャップは、誰も自分(第2のキャプテン・アメリカ)が氷の中で今も生きているとは知らない地点に戻ったから」と応じ、ジョー監督はキャプテン・アメリカがスティーブ・ロジャースとしてペギーと生きたタイムラインは、二人が結ばれることのなかった“メイン”のタイムラインとは別物だと強調。「だからその枝分かれした現実から、彼はピム粒子を使って元々いたタイムラインに戻ってきたんだ。キャプテン・アメリカのシールド(※メインのタイムラインではサノスとの最後の戦いで破壊された)をサム(アンソニー・マッキー)に手渡すためにね」と締めくくった。(編集部・市川遥)