横浜流星、涙の芝居の難しさ実感!感情を解放できたきっかけ語る
俳優の横浜流星が6日、タワーレコード渋谷店で行われた主演映画『愛唄 -約束のナクヒト-』のブルーレイ&DVD発売記念トークイベントに出席し、場面写真やオフショットを見ながら、撮影時の裏話や苦心のエピソードを披露した。
人気音楽グループ・GReeeeNのヒット曲「愛唄」をモチーフとする本作は、恋も友情も知らないまま、余命わずかと宣告された主人公・トオル(横浜)が、元バンドマンの旧友・龍也(飯島寛騎)や、病院で出会った凪(清原果耶)との交流によって、生きる意味を見つけていく青春ドラマ。
「クランクインの前日は、いつもほとんど眠れない」という横浜。GReeeeNの楽曲にまつわる物語を題材にした『キセキ -あの日のソビト-』出演に続き、本作で主演を務めたことに対して「GReeeeNさんや川村(泰祐)監督、スタッフの思いを背負って、責任感を持ってやらなくてはと思うと緊張しましたし、不安で仕方なかった」と撮影前の気持ちを明かす。だがいったん撮影に入ると、「果耶ちゃんも、飯島くんも、人柄がよくピュアで、僕もピュアで(笑)、ピュア3人がそろったので、いい雰囲気ができました」という。
トオルが制服を着て、母校の高校に忍び込むシーンの場面写真が、スクリーンに映されると「制服を着ると、そのたびに学生時代の自分を思い出し、仕事を通して青春させてもらっているようです」と高校時代を懐かしんだ横浜。「高校1年のときは友達とヤンチャしていて、高校2年のとき『烈車戦隊トッキュウジャー』に出演しこの世界で生きていこうと決めました。芝居の面白さに気づいて、高2から仕事に捧げて。そこが自分の原点ですね」と役者への思いを改めて熱く語った。
だがそんな横浜も、涙が必要なシーンの撮影では泣きの芝居の難しさを実感したそう。「涙を流さなきゃという感情が入ると、もうその時点で芝居じゃなくなる。トオルは涙を流したくて泣いているわけじゃないから。そういう邪魔な感情が入ってしまい、難しかったんです」と以前の自分を分析した横浜は「本作がきっかけになって、『初めて恋をした日に読む話』でも、少しづつ泣けるようになりました。感情を解放できたのは『愛唄』のおかげ」と振り返った。
さらに、共演の清原、飯島、財前直見(トオルの母役)の名前を挙げて「たくさんの人から刺激をもらって、台本を読んだときとは違う感情が(撮影現場で)生まれ、より深いところまで芝居を追求できました」と話す横浜。「あのときの自分にしか、トオルは演じられなかったと思うし、自分の役者人生の中で、大事な作品になりました」と会場に語りかけていた。(取材・文:岸田智)
映画『愛唄 -約束のナクヒト-』ブルーレイ&DVDは発売中 ブルーレイ:5,800円+税、DVD:4,800円+税