小泉今日子&豊原功補の「新世界合同会社」初プロデュース映画が始動!
俳優の豊原功補や小泉今日子らが昨年9月に設立した映画制作会社「新世界合同会社」による初プロデュース作品『ソワレ』の製作が決まり、村上虹郎と芋生悠がダブル主演を務めることが明らかになった。和歌山を舞台に若い男女の切ない逃避行を描くオリジナル作品で、映画『燦燦 -さんさん-』などの外山文治が脚本・監督を務める。
『ソワレ』は、役者を志して上京した翔太(村上)が、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働くタカラ(芋生)と、ある事件をきっかけに予測できない逃避行を始める物語。「新世界合同会社」の設立メンバーでもある外山監督が何度も和歌山を訪ねてオリジナル脚本を執筆した。名所・道成寺にまつわる「安珍清姫伝説」なども取り入れ、7月5日に御坊市でクランクイン。7月末にクランクアップして、秋の完成を予定している。
村上と外山監督は、短編『春なれや』(2016)以来2度目のタッグ。ヒロインの芋生は100人以上のオーディションから抜てきされた。
プロデューサーの豊原は製作経緯について「外山監督の人の営みに対する深い観察眼を感じさせる『此の岸のこと』に強い感動を覚え、その時からすでに何かに導かれるように新世界の立ち上げ、プロデュースへと至った気がします」とコメント。
アソシエイトプロデューサーの小泉も「『此の岸のこと』に感銘を受け、僭越ながら外山文治監督の存在を世に知らしめたいと思った。その思いが長年の夢だった映像作品のプロデュースという挑戦へと背中を押してくれました」と明かし、村上と芋生については「実存と幻想を行き来するような2人の眼差しや透明感はいつか失われるかもしれない儚さの元に醸し出されるものかもしれません。そんな今の2人をそのままこの映画に閉じ込められたらと思います」と語り、意気込んでいる。(編集部・小松芙未)