緒方恵美、「最後のエヴァ」に自信!庵野秀明から初めての問いかけ
6日、庵野秀明が総監督を務める映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2020年公開予定)の冒頭映像が、フランス・パリで開催中の JAPAN EXPO で公開され、碇シンジ役の声優・緒方恵美、歌手・高橋洋子が登壇。会場の模様は日本でも生中継され、本作が最後の『エヴァ』になると語った緒方は「きっと見たことのない映像が出来上がると思います!」と自信をのぞかせた。
【動画】「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT 1(冒頭10分40秒00コマ)0706 版」上映イベント
JAPAN EXPO 会場では、高橋がアニメ主題歌「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン」など、5曲を熱唱。熱狂に包まれたステージに登壇した緒方は、テレビアニメがスタートした24年前から見ているファンもいることに、「そんなに経って見てくれている方や、初めて見る方もいるなかで、『エヴァ』の話ができるのが嬉しい」と笑みを浮かべる。
前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から8年を経て公開される『シン・エヴァ』。「最後を迎えるにあたって、私たちが死なないうちに、新作を作ってくださいと(庵野)監督にお願いしていました。でも、実際に最後となると、やはり少し寂しいです」とつぶやいた緒方は、昨年末、庵野総監督と交わした会話を振り返る。
「(『エヴァ』をやってきて)24年間ではじめて監督に、『シンジだったらこの結末とこの結末、どっちを選びますか?』と聞かれました。そんな感じで、今回はとても丁寧に、最後までキチンと終われるように、ひとつひとつ丁寧に、作ってくださっているようです」
また、現在の進行状況については「アフレコがはじまって、半分くらいまで録っています」とのこと。そのうえで「それも少しずつ少しずつ、1回につき、人によっては30回くらいテイクを重ねています。きっと、見たことのない映像が出来上がると思います!」と自信をのぞかせた。
会場では、高橋から「エヴァは本当に終わるんですか?」と尋ねられた緒方が、「終わるようです。終わる終わる詐欺のようにやってきたんですけど(笑)。終わるべく、一生懸命作っていらっしゃいます」と笑いを誘う場面も。最後はフランスのアニメファンに向けて「日本人のアニメを作る現場は、決して楽なものではなくて、大変なことがたくさんあるんですけど、日本人のクリエイターは、もちろんエヴァンゲリオンだけでなく、毎日、皆さんに素敵な映像をお送りできるように頑張っております。これからも、日本のアニメーション、漫画、ゲームをよろしくお願いいたします」とメッセージを送っていた。
この日上映された冒頭映像「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT 1(冒頭 10 分 40 秒 00 コマ) 0706 版」は、JAPAN EXPO をはじめ、アメリカ、中国など世界各地で同時上映。日本でも全国5都市6か所の会場と、各地の街頭ビジョンなどを通じて無料上映された。(編集部・入倉功一)