原発事故を描く佐藤浩市&渡辺謙の共演作、吉岡秀隆・安田成美が出演
佐藤浩市が主演、渡辺謙が共演し、東日本大震災時の福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』(2020年3月公開)で、吉岡秀隆と安田成美の出演が明らかになった。
門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)が原作の本作で、佐藤は地元・福島出身で原子炉から最も近い中央制御室を指揮する1・2号機当直長・伊崎利夫、渡辺は福島第一原発所長・吉田昌郎を演じる。
今回出演が発表された吉岡は、伊崎らの1・2号機へ応援に駆けつけるプラントエンジニアで5・6号機当直副長の前田拓実役。死を覚悟し、世界初となる危険なベントに志願するという役どころだ。安田は、吉田所長が指揮を執る免震重要棟の緊急対策室で総務班として作業員の安全確保に尽力する職員・浅野真理役を務める。
監督は『沈まぬ太陽』『空母いぶき』などの若松節朗。脚本はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などの前川洋一が担当している。(編集部・小松芙未)
吉岡秀隆コメント
福島第一原発事故は現在進行形であり、今も戦い続けている人たちの心にも響く映画になればと思っています。この事故は戦後最大の日本の危機でしたが、そこに踏みとどまった人たちがいたという事実があります。今後それを知らない世代が生まれた時にも、『Fukushima 50』がその歴史を知るための一つの礎となり、未来に向かっていくための映画の一つになってほしいと思っています。
安田成美コメント
あまりにすごいセットとエキストラの方々の数に大変緊張しました。原発事故は処理がまだまだこれからです。たくさんの人にこの映画をご覧いただき、感じてもらえることがあればと思っています。原作「死の淵を見た男」を読んで、当時原発内にいた人たちが戦場のような現場で命を懸けて戦っていたというのがわかりました。その熱い思いを伝えられたらと思います。