綾野剛『楽園』で迫真の演技！特報2弾公開
吉田修一の小説「犯罪小説集」に基づく映画『楽園』（10月18日公開）特報第2弾が公開。地方都市で起きた少女失踪事件を描く本作で、事件の容疑者とされる青年にふんする綾野剛の鬼気迫る演技が見られる。
『悪人』『怒り』など映画化が続く吉田修一の短編集を原作に、あるY字路で起きた少女失踪事件、その12年後に再び起きた事件にかかわる人々を描く本作。家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士とトラウマを抱える少女・紡に、それぞれ綾野、杉咲花。事件現場に近い集落で暮らす善次郎に、ベテラン・佐藤浩市がふんする。
特報では、「これで全員で6人の犠牲者。連続殺傷事件の様相を呈してきました」の報道を背景に、恐れ、泣き、うちひしがれる3人が映し出される。ある行き違いから周辺住民といさかいとなり追い詰められていく善次郎は「なんで俺だけ生きているんだ」と絶望し、失踪した少女の親友・紡は「皆が殺したんだ！」と慟哭する。
とりわけ、豪士役の綾野の熱演が目を引き、何かから逃れようとする様子で「助けてください、助けてください！」と張りつめていたかと思えば、次の場面では静かに涙を流し、めまぐるしく変化していく表情に魅せられる。（編集部・石井百合子）