ソフィア・ローレン、10年ぶり長編映画復帰
映画『ふたりの女』『ひまわり』などのイタリアの名女優ソフィア・ローレンが、新作映画『ザ・ライフ・アヘッド(英題)/ The Life Ahead』で、約10年ぶりに長編映画に復帰することになった。Dark Horizons ほか複数メディアが報じている。
本作は、女優ジーン・セバーグと結婚していたフランスの作家ロマン・ギャリーがエミール・アジャールの名義で執筆した小説「これからの一生」を基に映画化する予定の作品。ホロコーストの生存者と12歳のセネガル移民の少年の絆を描く。
監督は、ソフィアの息子で、『微笑みに出逢う街角』でメガホンを取ったエドアルド・ポンティ。イタリア南部の港町バリで撮影を開始しており、舞台は現代になる模様。
今回の出演についてソフィアは1日10時間の撮影をしているそうで、「(わたしは)観客が非常に驚くほど、スクリーン上で物事を表現しています。彼(息子)はわたしのことをよく理解している。彼は、わたしの顔、心、魂の隅々まで知ってくれています。彼が次のショットを手掛けるのは、わたしが最も深い真実に(演技で)ぶつかった時だけです」とコメントしている。
ちなみにソフィアは、2014年に「人間の声」を原作にしたショートフィルム『Voce umana』で主演を務めているが、長編映画では10年ぶりの復帰となる。ロマン・ギャリーの同名小説は、1977年にもイスラエルのモーシェ・ミズラヒ監督、シモーヌ・シニョレ主演で映画化され、アカデミー賞外国語映画賞を受賞している。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)