デヴィッド・フィンチャー、『市民ケーン』脚本家の伝記映画を監督へ
映画『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』などのデヴィッド・フィンチャー監督が、不朽の名作『市民ケーン』の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツを描く伝記映画『マンク(原題) / Mank』でメガホンを取ることが決定したと The Hollywood Reporter などが報じた。
本作はNetflixのもとで企画されている作品で、製作は『ゲーム』以降、フィンチャー監督と長年タッグを組んできたセアン・チャフィンと、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のダグラス・アーバンスキーが担当する予定。キャストでは、マンキウィッツ役に演技派俳優ゲイリー・オールドマンが挑戦する。
本作はフィンチャー監督が長年温めてきた企画で、新聞社で働いた経験を持つフィンチャー監督の父親ジャック・フィンチャーが執筆した脚本をもとに『ゲーム』の後に製作する予定だったが、製作できなかった意欲作。物語は、新聞社で働いていたマンキウィッツが脚本家となり、オーソン・ウェルズとタッグを組んで『市民ケーン』を描いた経緯や、彼がハリウッドの黄金時代に大きな影響を与えた姿を捉えた作品になる模様だ。モノクロで描かれ、今秋から撮影に入る予定。
マンキウィッツは『市民ケーン』のほかにも、『紳士は金髪がお好き』『打撃王』などの脚本を手掛けている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)