『トイ・ストーリー4』フォーキー役、竜星涼の覚悟「下手なものは出せない」
ディズニー/ピクサーの大人気シリーズ最新作『トイ・ストーリー4』で新キャラクター、フォーキーの日本語吹き替え声優に抜てきされた俳優の竜星涼。声優初挑戦ながらオーディションで役を射止めた竜星が「下手なものは出せない」といちファンとしての思いを語った。
フォーキーは、前作でウッディやバズたちの新しい持ち主になった女の子ボニーが、幼稚園の工作で作ったオモチャで、ボニーの一番のお気に入り。しかし、先割れスプーンで作られたフォーキーは、自分のことをゴミだと思っており、「僕はオモチャじゃない!」と逃げ出してしまったことから、ウッディたちの新たな冒険が始まる。
竜星は、2013年に「獣電戦隊キョウリュウジャー」で主演して以来、映画『orange-オレンジ-』、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」、ドラマ「アンナチュラル」など話題作に出演してきた26歳。「自分が小さいときからすでにある作品でしたから、『トイ・ストーリー』と一緒に育ってきた。決まったときは本当に“オーマイガー!”って感じでした」と思い入れもひとしおだ。
それゆえに「ある意味、普段お芝居をやっているときとは違う、ファンだからこそ、自分に対して厳しくなる部分っていうのはあったかなと思いますね。もちろん監督がすべてだと思ってはいるんですけど、でも自分もいちファンとして強い意見じゃないけれど、そういうものはものすごくあったと思います」と語る。
「自分が納得するまで『もう一回やりたいです』って。芝居をやっているときは、監督がオッケーだったらオッケーだって思っているので、あんまりそういうことがないんですけど。でも今回はどこかで、今まで1、2、3ってある作品だからこその責任みたいなものがあったのかなと思います」
また、アフレコ時はウッディ役の唐沢寿明が声を入れる前で、オリジナル版のトム・ハンクスの声を聞きながら収録しなければならなかったそうで、「ずっとトム・ハンクスさんの声を聞きながら、英語に対して日本語で返していくっていう。しかも聞いているのは英語だから、それに引っ張られないようにしゃべんないといけない。だからそれは何とも難しかったですね。海外のものを吹き替えするって、こういう難しさがあるんだなと」と苦労を明かした。
とはいえ、フォーキーがウッディと一緒のシーンでは「単純におれ、ウッディに話しかけてるよ! みたいな」とファンとして大興奮だったようで、「『バズ!』とか言うシーンないかなとか、そういう感じでしたね(笑)」と本作に参加できたことを純粋に喜んでいた。(取材・文:編集部・中山雄一朗)
映画『トイ・ストーリー4』は公開中