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山本舞香、空手で培った身体能力 『東京喰種』続編でバク宙も披露

『東京喰種 トーキョーグール【S】』でヒロインのトーカにふんする山本舞香
『東京喰種 トーキョーグール【S】』でヒロインのトーカにふんする山本舞香 - (C)2019「東京喰種【S】」製作委員会(C)石田スイ/集英社

 空手の黒帯保持者であり、抜群の運動神経を誇る女優の山本舞香。昨年公開された映画『恋は雨上がりのように』では高校の陸上部員に、ドラマ「チア☆ダン」(TBS系)では高校チアダンス部員に、そして公開を間近に控えた映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』(7月19日公開)では並外れた格闘能力を持つヒロインに。華奢なルックスながら、スクリーンでは空手で培った身体能力を生かしてパワフルな女の子に変身する彼女の源について話を聞いた。

【画像】目力すごっ!ヒロイン・トーカ役の山本舞香

 新作『東京喰種 トーキョーグール【S】』は、シリーズ2作目からの参加。2017年公開の第1作『東京喰種 トーキョーグール』で清水富美加が演じたヒロイン・霧嶋董香役(通称トーカ)に挑む。人間を捕食する種族・喰種(グール)で、主人公カネキ(窪田正孝)のアルバイト仲間の設定。人間と喰種の共存を目指し、血を流すことを避けようとするカネキの窮地を度々救うタフなクールビューティーだ。原作の中でも人気の高いキャラクターを演じるにあたって、山本は「原作があって、前作もあったのできつかったけど、前の作品に引っ張られないようにというのは自分の中でも考えていたりもして」と当初のプレッシャーを明かす。

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 「トーカは笑わない子で、「幽かな彼女」(2013・フジテレビ系)や『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018)などで感情を表に出さないキャラクターを演じてきたのは強みになりましたし、私自身もあまり笑わないので重なるところもありました。ただ、寡黙なので、例えばカネキくんに対して「『何を考えているのかな』と思いを巡らせる目、『大丈夫かな』と心配する目、このシーンではどちらがいいのか」と目のお芝居にも随分悩みました。最初は現場に入るのが怖かったのですが、窪田さん、(松田)翔太さんとお芝居をするなかで、その時その時のトーカの感情がだんだん見えてきて。『ここは自分の感情で動いてしまっていいのかも』とか。お二人が『舞香なりのトーカを演じればいいんだよ』と言ってくださって、すごく励みになりました」

東京喰種
メイキングより。モニターを見る山本

 劇中、バク宙やワイヤーアクションといったハードなシーンもあるが、得意なアクションはごくスムーズに進んだという。何といっても見せ場は、カネキに異常な執着を持つ美食家の喰種・月山習(松田翔太)と対峙するクライマックス。「ハードな撮影が続いていたので肉体的には限界だったんですけど、本番ではアドレナリン出ているせいか全然痛みを感じなくて。ワイヤーアクションは『暗殺教室~卒業~』(2016)でも経験していますが、自分で動きをコントロールできないのでやっぱり難しいですね……。とはいえ、アクションシーンは楽しかったです!」

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 キレのある足技や、俊敏な動きを身につけるきっかけにもなった空手は、肉体面のみならず精神面にも大きく影響したようだ。空手は小学校1年生から中学3年生までの9年間。中学校時代の3年間はソフトボールと掛け持ちしていた。「空手ではつらくてもそれを表に出さなかったので、その癖は今でもついていて。だからアクション映画に出るときは、空手をやっていてよかったなあと思います。『Zアイランド』の時には、よくアクションの先生の動きを見よう見まねでやっていたので“野猿”と言われていました(笑)」

東京喰種
カネキ役・窪田正孝とのコンビネーションもバッチリ!

 2011年に坂元裕二脚本のドラマ「それでも、生きてゆく」(フジテレビ系)で満島ひかり演じるヒロインの少女時代で女優デビューしてから約8年。2017年からはTBS系「王様のブランチ」でバラエティー番組にも進出し、挑戦の日々が続くが「バラエティーに出ることで、生(放送)に強くなりました。瞬発的な対応ができるようになったことは、舞台挨拶のような場でも生かせるようになったのかなと思います」とそのキャリアは着実に実を結んでいる。現在、ヒロイン役を務める連続ドラマ「スカム」(MBS・TBS系)が放送中、映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』が公開中だ。(取材・文:編集部・石井百合子)

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