「13の理由」シーズン1の自殺シーンを再編集
いじめ、レイプ、自殺などを扱い、さまざまな物議を醸したNetflixドラマ「13の理由」が配信から2年たった今、シーズン1の自殺シーンを編集したと The Hollywood Reporter などが報じている。
配信当初は、主人公ハンナ・ベイカー(キャサリン・ラングフォード)がかみそりで手首を切り、血だらけになるシーンが細かく描写されていたが、新しい編集ではカットされ、彼女の母親が娘の変わり果てた姿を発見するシーンに飛んでいる。
Netflixは声明で、「『13の理由』のおかげで、うつ病や自殺という難しい話題について語れるようになり、助けを求めることができたと、多くの若者から聞いています。今夏配信予定のシーズン3の準備をするにあたり、このドラマについて議論されている内容についても気を配りました」と述べ、自殺防止センターの医師などを含む専門家の意見を参考にし、クリエイターとプロデューサーはハンナの自殺シーンを再編集することにしたと説明している。
新シーズンが配信されると、最初のシーズンから見る新たな視聴者や、もう一度、見直したりする人が多いという。赤裸々な自殺シーンが含まれていたオリジナル版の配信後、ティーンの自殺が増えたとの報告もあり、Netflixはこれに配慮したようだ。
アメリカの自殺防止団体はNetflixの判断を支持。「われわれは、『13の理由』でハンナが自らの命を絶つシーンを編集し直す判断をサポートします。このシリーズについては医療コミュニティーで多くの議論がされてきました。今回のポジティブな変更により、『13の理由』は、最も傷つきやすいティーン視聴者への影響を緩和しながら、メンタルヘルスや自殺防止について語り合うきっかけを与え続けてくれるでしょう」とコメントしている。(澤田理沙)