ルッソ兄弟、『アベンジャーズ』メンバーの疑問に回答
現地時間19日、映画『アベンジャーズ』シリーズを手がけた兄弟監督のアンソニー・ルッソとジョー・ルッソが、アメリカ・サンディエゴで開催中の「コミコン・インターナショナル2019」内で行われたパネルディスカッションに出席。アベンジャーズのメインキャストが動画メッセージを寄せ、ルッソ兄弟に疑問をぶつけた。(記事は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレを含みます)
アイアンマンがふざける!『アベンジャーズ/エンドゲーム』特別映像
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のクライマックスを飾る一本『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の大ヒット直後とあって、6,500人規模を収容するパネル会場は満席状態。パネル中には、『アベンジャーズ』シリーズを支えた、ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、ポール・ラッドら主要キャストからルッソ兄弟へのビデオメッセージも公開された。
マークは「ハルクはいまや、アベンジャーズで一番賢くて強いキャラクターになったよね?」というメッセージを投げかけたが、ルッソ兄弟は、会場のファンとの満場一致で、一番賢いのは「トニー・スタークかシュリ」と回答。エヴァンスからの「ペギーとのダンスの後、キャップは何をしたと思う?」という質問には「子供を作ったんじゃないかな」(ジョー)、「トイレに走ったと思う。ストーンを返すのに時間がかかっただろうから」(アンソニー)などユニークな回答で会場を沸かせた。
またヘムズワースは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーにふさわしいのは誰だと思う? ほら、クリス……ワイルドとかってのが何とかいるけど……僕? ありがとう!」と一方的なメッセージ。ポール・ラッドから「ベストな"アメリカのケツ”は誰かな?」という質問が投げかけられると、こちらも満場一致でエヴァンスに決まった。
ロバートは、MCUの1作目『アイアンマン』(2008)と『エンドゲーム』に共通するトニーのセリフ「私はアイアンマンだ」の両作品における違いについて質問。アンソニーは、トニーが父親となり、本当の意味で自分を犠牲にして他の誰かのために行動する存在になったと説明。「最後に『私はアイアンマンだ』と言ったとき、彼は(『アイアンマン』の時とは)全く違うところにいたんだ」と語った。
これまで4本のMCU映画を作り、批評・興収ともに成功をおさめてきたルッソ兄弟。パネルでは「マーベルとは、またいつか仕事がしたい。『シークレット・ウォー』なんかいいね。12歳のころ、シリーズを読みふけったよ」と語っていたが、今後は、兄弟で立ち上げた製作プロダクションAGBOをベースに、トム・ホランド主演の『チェリー(原題) / Cherry』を監督するほか、チャドウィック・ボーズマン主演の『21 ブリッジス(原題) / 21 Bridges』、Netflixのアニメシリーズ「マジック・ザ・ギャザリング」をプロデュース。日本の人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の映画化にも取り組むなど、新企画が目白押しで、マーベルとの再タッグはかなり先の話になりそうだ。(編集部・入倉功一)