『アベンジャーズ/エンドゲーム』お蔵入りのアイデアが残酷すぎる
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を監督したルッソ兄弟(アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ)が、同作のストーリーについて、公開されたバージョン以上に衝撃的な展開を考えていたことを、アメリカ・サンディエゴで先週開催された「コミコン・インターナショナル2019」期間中に応じた Entertainment Weekly のインタビュー内で語った。(この記事は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレを含みます)
【画像】ふざけるアイアンマン『アベンジャーズ/エンドゲーム』撮影舞台裏
今回のコミコンでは、『エンドゲーム』をはじめとするMCU作品にルッソ兄弟と共に携わった、脚本家のクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーもパネルを実施。その中で2人は、『エンドゲーム』のカットされたアイデアとして、過去のサノスが自分の時間のアベンジャーズを全滅させ、キャプテン・アメリカの頭を手に、2023年のアベンジャーズの前に現れるアイデアが存在していたことを明かしていた。
アンソニーは、 Entertainment Weekly にアイデアの存在を認めると「サノスがキャプテン・アメリカの頭を持って、ポータルを通ってくるというアイデアに取りつかれていたんだ」と証言。ジョーによると、そのアイデアは脚本作業にも影響を及ぼしていたという。「僕らは、第3幕を除いて、ほとんどの脚本作業に取り掛かっていた。サノスがアベンジャーズの前にキャップの頭を放り投げるというコンセプトに取りつかれていたからだ。それを諦められなかった。そしてある時言ったんだ、『わかった、もしこれをしなかったら、第3幕にどう進む?』ってね。それが今のバージョンになったんだ」。
実現していればかなり残酷なシーンになったであろうこのコンセプトは、採用されることはなかった。ちなみに、首を斬り落とすといえば、2023年のサノスはソーによって首を落とされる。この場面についてクリストファーとスティーヴンは、何もかも可能であり目的を果たしてしまったサノスを『エンドゲーム』でどう扱えばいいのか? 脚本家たちが数か月の苦悩の果てにたどりついたアイデアであったこともパネル内で明かしていた。(編集部・入倉功一)