声優・増岡弘「サザエさん」マスオ役も卒業 3代目に田中秀幸
フジテレビは5日、国民的アニメ「サザエさん」(毎週日曜 18時30分~19時)で、1978年6月から40年以上にわたってフグ田マスオの声を担当してきた、声優の増岡弘(82)が番組を卒業し、新たに声優の田中秀幸にバトンタッチすることを発表した。
今回の交代は、増岡本人より高齢による番組卒業の申し出があったことを受け、制作スタッフが相談の上、決定したもの。オーディションの結果、近石真介、増岡に続くマスオ役に田中が決定した。増岡によるマスオは、先日都内で行われた8月18日放送分のアフレコで最後となり、翌週の8月25日から新たなマスオが登場する。
田中は「ドカベン」の山田太郎役、「キン肉マン」のテリーマン役、「スラムダンク SLAM DUNK」木暮公延役などで知られる実力派。長年にわたって愛されるキャラクターを引き継ぐにあたり「このたび増岡弘さんから、フグ田マスオ役を引き継がせていただくことになりました。これまで同様、皆様に愛されるマスオでいられるよう、精一杯演じさせていただきます。よろしくお願いいたします」と意気込みをコメントしている。
また、フジテレビの渡辺恒也プロデューサーも増岡へ感謝。同時に田中のマスオについて「オーディションを行った中で、マスオさんのいろいろな場面での感情表現を、バリエーション豊かに演じていただける確信を持ち、スタッフ満場一致で決定しました。これまでのマスオさんのキャラクターを引き継ぎつつも、田中秀幸さんならではの新しいマスオさん像を作っていってくださることを期待しています」としている。
増岡はこの日、同じく国民的人気アニメ「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)で、30年以上にわたって務めてきたジャムおじさん役からの卒業も発表。こちらの後任は、同番組で「めいけんチーズ」や「かばおくん」などを担当している声優・山寺宏一が務める。(編集部・入倉功一)