「いだてん」北島康介が“フジヤマのトビウオ”古橋廣之進役でドラマ初出演
元競泳選手でオリンピック金メダリストの北島康介さんが、 NHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」(総合・日曜20時~ほか)で、ドラマ初出演を果たすことが明らかになった。“フジヤマのトビウオ”の異名をとった、水泳の国民的ヒーロー・古橋廣之進(ふるはし ひろのしん)さんを演じる。
古橋さんは、敗戦国の日本が参加できなかった、1948年のロンドンオリンピックと同日程で開催された日本選手権に自由形で出場。ロンドンの金メダリストの記録を上回る世界新記録を樹立して、国民的ヒーローとなった人物。その活躍は国境を越え、アメリカの新聞は“フジヤマのトビウオ”と称賛した。
北島さんは生前の古橋さんと面識があり、「古橋先生は僕が初めて代表入りしたときの会長でいらして、選手の僕たちをサポートしていただきました。おそらく僕が古橋先生のことを直接知っている最後の世代で、古橋先生から厳しいお言葉だけでなく、水泳に対する思いやここに至るまでのお話を聞く機会が多くありました」と述懐。今回がドラマ初主演となるが「古橋先生の役ということだったので快くお受けしました」と明かす。
泳ぐシーンの撮影では、「昔の泳ぎ方を少し真似しながら泳がせてもらいました」とも。「古橋先生が泳いでいる映像とは状況が違うのでそのあたりが少し難しかったですけれど、楽しく盛り上げていただいて良い時間を過ごすことができました。できあがりが楽しみです」と語っている。
そんな北島さんとの共演に、第2部の主人公・田畑政治を演じる阿部サダヲさんは「北島康介さんがクロールで泳ぐ姿は撮影で初めて拝見したのですが、速い、速い! お芝居もなんでもやってくださり、チーフ演出の無茶ぶりにも応えていらっしゃいましたよ(笑)」と振り返っている。
北島さんが演じる廣之進は、10月20日放送予定の第40回に登場予定。また北島さんは、8月11日放送の「いだてん」紀行(第30回)にも出演している。(編集部・入倉功一)