夏帆&妻夫木聡、官能映画で初共演 島本理生原作『Red』2020年2月公開
女優の夏帆が、直木賞作家・島本理生の官能小説に基づく映画『Red』(2020年2月公開)で主演を務め、妻夫木聡と初共演することが21日、明らかになった。夏帆が演じるのは、結婚後かわいい娘に恵まれ何不自由のない生活をしながら、10年ぶりに昔の恋人に再会したことから運命の歯車を狂わせていく女性。濃密なラブシーンにも挑む夏帆は、「ここまで濃密な恋愛映画は初めてで、三島(有紀子)監督からこの題材を私で撮りたいとお話を頂いた時、監督の覚悟を感じました。妻夫木さんとは初めて共演させて頂きましたが、お芝居している時もそうでない時も、役柄と同じ様に大きな愛でずっと守ってくださっている感覚があり、とても心強かったです」と心境を明かしている。
本作は、松本潤主演の映画『ナラタージュ』の原作者としても知られる島本が、2015年に優れた恋愛小説に贈られる第21回島清恋愛文学賞を受賞した同名小説に基づくもの。『幼な子われらに生まれ』(2017)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018)などの三島有紀子監督がメガホンを取り、『東南角部屋二階の女』などの映画監督・脚本家の池田千尋と共同脚本も務める。
主人公・村主塔子にふんするのは、今年5月に放送されたスペシャルドラマ「白い巨塔」の外科医・財前五郎(岡田准一)の妻役も記憶に新しく、現在放送中の大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」では落語家(森山未來)の妻を好演する夏帆。井上荒野原作の官能ドラマ「潤一」も話題を呼んだが、本作で演じる塔子は「自分にとって、とても挑戦した役」だといい、「観てくださる方がどういう風に捉えるのか、今からドキドキしています。彼女の生き方は賛否が出るかもしれませんが、この2人の恋愛を楽しんでいただけたら嬉しいです」と観客の反応に期待を込める。三島監督とは『ビブリア古書堂の事件手帖 』に続くタッグとなる。
一方、危うい魅力をまとう昔の恋人・鞍田秋彦にふんするのは、全編台湾ロケ映画『パラダイス・ネクスト』が公開中の妻夫木聡。本作への出演に「来年40歳を迎える年で、そろそろ大人の恋愛をお芝居の中で表現できるようになりたいと考えていた時に、いつかお仕事をご一緒したかった三島監督からお話を頂いて、この巡り合わせがとても嬉しかったです」とコメント。「撮影中は、この映画自体に恋愛しているような感覚で、夏帆さんと一緒に作り上げていきました」と夏帆との初共演を振り返っている。
撮影は関東近郊と新潟で行い、8月末完成予定。(編集部・石井百合子)
映画『Red』は2020年2月新宿バルト9ほか全国公開