浜辺美波、心に芽生えた結婚願望
現在19歳の浜辺美波。“10年後の未来”が描かれるアニメーション映画『HELLO WORLD』で、ヒロインに声を吹き込んだ浜辺が自身の“これから”について思いを語った。
『ソードアート・オンライン』シリーズなどの伊藤智彦が監督を務めた新作アニメーション映画『HELLO WORLD』の舞台は、2027年の京都。引っ込み思案な男子高校生の直実(北村匠海)は、10年後の世界の自分(松坂桃李)と出会い、“未来の恋人”である瑠璃(浜辺)が事故で命を失ってしまうことを聞かされる。そして直実は未来の自分と協力し、事故に遭う彼女の運命を変えようとするなかで、隠された秘密や未来の自分の真の目的を知ることになる。
SFの世界観とラブストーリーが融合した物語が展開する『HELLO WORLD』では、主人公が出会うことになる“10年後の自分”が登場し、ヒロインを悲劇から救おうと尽力する。今年の8月29日に19歳となる誕生日を迎えたばかりの浜辺だが、自身の10年後についてどのように見据えているのだろうか?
「今までは役者のお仕事一本でいこうと思っていたのですが、最近共演した矢本悠馬さん、川栄李奈さん、新川優愛さん、みなさん結婚ラッシュで驚いていて(笑)、ちょっと気持ちも変化しています。本当にみなさんいきなりだったので、何があるかわからないなと思っているんです」
「これまで結婚願望はあまりなかった」という浜辺だが、周囲の結婚ラッシュに「いきなり現実味がでてきました。あるとき手相をみてもらって『30歳くらいで良い出会いがあるよ』と言われたことも意識するきっかけになりました。私の母もちょうど同じくらいのときだったので、ないこともないな、と。私は料理したり、食べたりすることが好きで、日々のストレス発散にもなっているんですが、もし自分に子どもがいたら楽しいだろうなと思ったり。そのためにも今よりも一人で自分のことをきちんとできるよう、いい大人になれていたら、と思います」と語る。
その変化は演技への思いにも通じる。「もちろん役者のお仕事は続けていくつもりなので、今は学生を演じることが多いのですが、私の今の年齢であれば社会人でもあるわけですし、いつかはお母さんの役もやってみたいと思います。経験したことのない結婚生活なんかも演じることが増えてくると、想像だけで演じることが多くなってくるはずだと思うんです。そういう役どころも演じられるように成長していきたいです」
2017年の『君の膵臓をたべたい』で広く注目されて以降、ドラマ「崖っぷちホテル!」や映画『センセイ君主』、フジテレビ開局60周年特別企画「大奥 最終章」、『映画 賭ケグルイ』『アルキメデスの大戦』などの好演を披露してきた浜辺。ドラマ「ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~」ではコメディエンヌとしての存在感を発揮した。作品ごとにまったく違う顔を見せる“ふり幅”は、今後も増えていくことになりそう。
「役選びもそうですし、実際の演技も同じようにならないように意識しています。すべての人は違っているし、むしろ同じだとおかしいなと思うので、自分でもいろんな表現方法を探して、開拓している感じです」。そう語る浜辺が切り開いていく役者としての未来に注目だ。(編集部・大内啓輔)
映画『HELLO WORLD』は9月20日より全国公開