スカーレット・ヨハンソン、離婚がテーマの新作に「運命感じた」
第76回ベネチア国際映画祭
『ロスト・イン・トランスレーション』やマーベル映画のブラック・ウィドウ役で世界的な人気を誇るスカーレット・ヨハンソンが29日(現地時間)、イタリアで開催されている第76回ベネチア国際映画祭内で行われた新作『マリッジ・ストーリー』の公式会見に出席し、同作に対して運命的なものを感じていることを明かした。
【動画】『マリッジ・ストーリー』予告編(ニコールのいいところ編)
スカーレットが『ブラック・クランズマン』や『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レン役などで知られるアダム・ドライヴァーと共演した本作は、女優のニコール(スカーレット)とその夫で監督兼脚本家のチャーリー(アダム)が直面する「離婚」について描いた人間ドラマ。シリアスな内容と思いきやウィットに富んだセリフも多く、ベネチア映画祭で実施されたプレス向けの上映では爆笑が起こるシーンが多々あった。
『イカとクジラ』『フランシス・ハ』などのノア・バームバックが監督と脚本を担当した本作には、スカーレットやアダムらにとって俳優としての腕の見せどころとも言うべきかなり長めの会話劇のシーンもある。会見場所に登場したスカーレットやアダムたちキャスト陣は、彼らの見事な演技を称賛する大きな拍手に出迎えられた。
そして記者やMCからの質問に答える中で、2017年に離婚を経験しているスカーレットは今作について「この映画にはたくさんの人が共感できることがつまっていると思います」とコメント。そして「その時は作品については知らなかったんですが、ちょうどノア監督と会った時、私自身が(プライベートで)『離婚』に向かっている時で……」と明かし、今作に対して「ある意味で運命のようなものを感じました」と紹介した。
コンペティション部門に出品されている『マリッジ・ストーリー』はNetflixの映画だ(2019年冬配信)。ベネチア映画祭では昨年、アルフォンソ・キュアロン監督が『ROMA/ローマ』でNetflix初の金獅子賞を獲得しており、『マリッジ・ストーリー』の本編が始まる前にNetflixのロゴがスクリーンに映し出されると観客から拍手が送られる一幕もあった。(編集部・海江田宗)