SPECサーガついに完結!ファンにはたまらない方向へ
ドラマ「SPECサーガ完結篇 『SICK'S 厩乃抄』 ~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」の完成披露試写会が3日に都内で開催され、木村文乃、松田翔太、竜雷太、堤幸彦監督、植田博樹プロデューサーが舞台挨拶を行った。木村は作品の出来に自信をのぞかせ、堤監督はシリーズファンに向けて期待をあおった。
TBS系の人気ドラマ「ケイゾク」「SPEC」シリーズに続く「SPECサーガ」完結篇となる「SICK'S(シックス)」は、「恕乃抄(じょのしょう)」「覇乃抄(はのしょう)」「厩乃抄(きゅうのしょう)」の3部作構成。国家機関の通称「特務(トクム)」に所属する御厨(みくりや、木村)と高座(たかくら、松田)が、係長の野々村(竜)と共に特殊能力保持者「SPECホルダー」をめぐる戦いに身を投じるさまを描いている。最終章となる「厩乃抄」が9月14日24時より動画配信サービス「Paravi(パラビ)」にて配信されることが決まり、9月9日から14日にかけては前章「覇乃抄」(再編集版)が6夜連続で地上波放送(TBS関東ローカル)される。
堤監督は「『ケイゾク』からご覧になってくださっている方には、たまらない方向に進むと思います」と明かすと、木村も「この作品がクライマックスと言われるゆえんは、シリーズ20年間の歴史、出会いと別れがあること。それに向き合う私たちは辛いなと思うこともありましたが、広げた風呂敷はしっかり回収しています。これが最後というよりは、走馬灯のようにこれまでを思い出させる話になっています」と胸を張った。
本作は3部作の“最終抄”と銘打たれているが、木村は最後だと思ってやっていないと明かし「最後かもしれないし、そうじゃないかもしれない」と出演者もまだどうなるかかわからないといった様子。堤監督も「何も言えないですね」と明言は避けつつ、「皆さまが続けろとおっしゃってくれれば、続けられるかも」と期待をあおった。
そんななか木村は「『厩乃抄』の撮影のとき、(御厨)静琉が弱みを見せることで、高座との絆が強くなり、前に進める感じがしました。それは普段の人間関係でも言えるのかな」と3部作を通して御厨を演じながら新たな気づきがあったことを明かすと、松田も「ほかの映画やドラマで味わったことがないような男女の関係を、御厨と高座で味わえたような気がします。大義に向かって一緒に正そうとするポジティブな感じは初体験でした」と自身にとって高座という役が特別だったと語っていた。(磯部正和)