綾野剛、杉咲花の誕生日にプレゼント2つ「選べなくて」
綾野剛が5日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『楽園』の完成披露イベントに出席し、共演者の杉咲花へ誕生プレゼントを2つ渡した理由を照れながら明かした。
本作は「悪人」「怒り」など映像化作品も多いベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」を原作に、Y字路から起こった2つの事件をめぐる人間模様を描く物語。完成披露のこの日、綾野と杉咲ほか、佐藤浩市、片岡礼子、瀬々敬久監督が登壇した。主演を務めた綾野は、杉咲との共演を心待ちにしていたということで「この映画が決まって願いが叶った気持ちでした」と嬉しそうな様子で口にした。
撮影中も2人は息ぴったりだったことを振り返りつつ、綾野は「この映画には、2人の機微がきちんと映っていると思います。杉咲さんと同じベクトルに向かっていけたのはいい経験でした」と充実の表情。一方、杉咲も「勝手にきっと綾野さんは役柄によって入り込むタイプの方で、クランクインのときは撮影現場でお話することは難しいかなと思っていたんです」と当初の思いを明かす。
だが、綾野と接するうちにイメージは一変したそうで、杉咲は「クランクインの日に、綾野さんが椅子に座っていたので、そばに行かないほうがいいかなって思っていたら、綾野さんのほうから『横に座りなよ』と声をかけてくれたんです。その後、撮影とは関係ない話とか、いろんなことを話してくれました」と笑顔。
続けて杉咲は「撮影が休みのときは、長野で美味しいご飯にも連れて行ってもらいました。撮影中に私は誕生日を迎えたのですが、そのときプレゼントを2つもくださって。本当によくしてくださいました」と述べると、客席はざわざわした雰囲気に。すると綾野が「1つに選べなかったんです。こういう作品だからこそ、僕たちが心を豊かにしておくのは、とてもいいことだと思って」と照れくさそうにコメント。杉咲は「プレゼントを2つももらったのは初めてでした。そういう時間がすごく楽しかった」と感想を述べていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『楽園』は10月18日より全国公開