『アベンジャーズ』ルッソ兄弟、スパイダーマンのMCU離脱に驚きはなかった
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を手掛けた兄弟監督のアンソニー・ルッソとジョー・ルッソが、スパイダーマンのマーベル・シネマティック・ユニバースからの離脱について、The Daily Beast のインタビュー内で言及している。
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トム・ホランドが演じるスパイダーマンは、ルッソ兄弟が手掛けた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』からMCUに参加。鮮烈なデビューを飾り、米ソニー・ピクチャーズが製作・配給した単独映画も大ヒット。『アベンジャーズ』シリーズ完結編となった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』でも印象的な役どころを務めた。
ソニーからディズニーへ。スタジオの枠を越えたスパイダーマンの参戦について、アンソニーは「本当に夢中になりました。僕らが心から求めていたことだったし、マーベルでも実現に向けて、本当に長いこと奮闘していましたから」と振り返る。
さらに「簡単なことではありませんでした」と付け加えたジョーは、マーベル・スタジオ社長でプロデューサーのケヴィン・ファイギが、彼らの希望をかなえるため、二大企業のコラボレーション実現に向けて粉骨砕身していたと明かす。「そして事実、それは実現しました。少しの間だけでもその機会を得たことが、祝福すべきことだったんです」
その苦難を知っているからこそ、ルッソ兄弟は、今回の交渉決裂に大きな驚きはなかったという。「ジョーと僕にとって、今回の仲間割れはそこまで驚くことではなかったと思います。そもそも最初から実現すること自体が難しかったのですから」
トム・ホランドは、ルッソ兄弟の次回作『チェリー(原題) / Cherry』で主演を務めることが決定している。また、ディズニー/ピクサーの新作アニメ『2分の1の魔法』では、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラットと兄弟役で声の共演を果たすなど、スパイダーマンが去るとしても、MCUで培った関係は別の形で継続している。
またスパイダーマンをめぐっては、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント会長兼CEOのトニー・ヴィンチケラが、Varietyの主催したエンターテインメント&テクノロジーサミットにおいて「現在、(MCUへの)扉は閉ざされています」と発言。ソニー独自のユニバースを展開する方針を明かしたと報じられている。(編集部・入倉功一)