吉沢亮、2021年大河ドラマで主演!渋沢栄一役を「フレッシュに駆け抜けたい」
2021年の大河ドラマの制作・主演発表会見が9日にNHK放送センターで行われ、渋沢栄一を主人公にした「青天を衝(つ)け」で吉沢亮が主演を務めることが明らかになった。
大河ドラマの第60作となる本作は、「日本資本主義の父」と称され、新一万円札の顔としても注目される渋沢の生涯を追う物語。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、高い志を持って未来を切り開いた男の生きざまが描かれる。この日の会見には、連続テレビ小説「なつぞら」での演技も記憶に新しい吉沢が出席し、主演として渋沢を演じることが発表された。
大河初主演となる吉沢は「歴史ある大河ドラマ60作目の主演を務めるということで光栄です。やはり歴代で大河を務めてきたのは、名実ともにトップの役者の方たちという印象が強いので、プレッシャーもとても大きいです。真ん中に立って、精いっぱいやりたいなと思います」と決意を口にした。
渋沢の印象については「最初は、次のお札の方という印象でしたが、調べていくと、いろいろなことをされている方で、印象的なエピソードがたくさんあって。ただ一貫しているのは、利益の前にまずは道徳という部分。その人生観は素晴らしく、そういう部分を大切にしながら人に愛されるキャラクターを作りたいなと思います」と笑みを浮かべる。
くしくも「なつぞら」で演じた天陽が亡くなったばかりのタイミングで、今回の発表とあり、吉沢は「ありがたいですよね」と笑う。「いろんな場所で『天陽ロス』と言っていただいて、このタイミングで発表されるのはバッチリだなと。僕のことを天陽で知ってくださる方もいらっしゃると思うので、違った面白さも届けられるように頑張ります。『なつぞら』では一人の人物が年齢を重ねていく過程を演じられたので、今回の役に生きるかもしれません」と語った。
さらに「自分のどこを見てほしいか?」という質問には「歴代の方々に比べると力不足もあるかもしれませんが、僕はとにかく精いっぱい演じることしか頭にない。フレッシュに1年以上かけて全力で駆け抜けたいと思うので、そういった部分を楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。
この日は、脚本をドラマ「不機嫌なジーン」や連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香が手掛けることも発表された。大森が大河ドラマを手掛けるのは、本作が初となる。(取材・文:壬生智裕)
大河ドラマ「青天を衝(つ)け」は2021年1月より放送スタート