是枝裕和『真実』予告編公開!ベネチアでのスタンディングオベーションの様子も!
第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、同映画祭のオープニングを飾った是枝裕和監督の映画『真実』(10月11日公開)の予告編が公開された。
是枝監督にとってカンヌ国際映画祭のパルムドールを獲得した『万引き家族』以来の新作長編映画となる本作は、日仏合作として製作されカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークといった世界的キャストが集結した作品。国民的女優ファビエンヌ(ドヌーヴ)が自伝本「真実」を出版したことから、その娘リュミール(ビノシュ)らがパリに集まり、2人を中心にした家族の物語が紡がれる。ベネチア映画祭の開催中に現地で行われた囲み取材で是枝監督は「秋のパリを油絵ではなく水彩画で描いた」と作品について語っていた。
この度公開された予告編はベネチア映画祭で是枝監督がドヌーヴやビノシュら出演者とともにスタンディングオベーションを受けている様子から始まる。そして本編の映像が流れ、「良い母になるより女優を選んだの」というファビエンヌの強烈な言葉が登場し、「幸せな家族を母親に見せて復讐したいんだろ」とリュミールに向かって話す彼女の夫・ハンク(イーサン)の姿などが映し出される。
今作は第44回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されていたほか、サンセバスチャン国際映画祭のパールズ部門、釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーション部門にも出品されている。(編集部・海江田宗)