死にまくり俳優ショーン・ビーン、最近は死ぬ役を断る
数多くの大ヒット映画やドラマで活躍し、とにかく死ぬ役が多いことでも知られる英国俳優のショーン・ビーンだが、最近は死ぬ役を断っていると The Sun に語っている。
【画像】ワイルド!『パトリオット・ゲーム』のショーン・ビーン
『パトリオット・ゲーム』(1992)、『007/ゴールデンアイ』(1995)などのアクション大作をはじめ、印象的な悪役を演じる機会が多いショーン。悪人ではなくても命を落とす役が多く、1990年の『ザ・フィールド』で見せた牛の群れと一緒に崖から落ちる場面などインパクト大な死亡シーンも多いことから、いつしか「よく死ぬ俳優」としても知られるようになった。
しかし最近は、死ぬ役をオファーされても「みんな俺のキャラクターが死ぬのを知っているよ。なぜなら俺が出てるからだ!」と断ることもあるというショーン。「そういう役をやめて、生き残らなきゃと思ったんだ。そうでなければ、みんな何が起きるのか予想ができてしまうからね」と観客に驚きを提供したいと考えているという。
「一度、ある仕事で『あんたを殺す』って言われて『いやなこった!』と断ったんだ。そしたら『それなら、めちゃめちゃに痛めつけるのは?』って言われたから『OKだ。少なくとも今回は生き残れるなら』って言ったよ」
もちろん、ショーン演じるキャラクターの死が観客の記憶に強く残っているのは、彼の演技力があってこそ。「たくさんの悪役を演じてきた。彼らは最高の役だったけど心から満足しているわけじゃない。いつも死んでたしね」と語るショーンだが、悪役以外にもドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のエダード・スタークなど、印象的なキャラクターを数多く演じている。
なかでも、大ヒットファンタジー『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのボロミア役はファンの間でも人気のキャラクターだ。彼が葛藤の末に勇敢な死を迎えるシーンは、シリーズ屈指の名場面としても知られ、ショーン自身も「これまで演じたなかで一番気に入っている死亡シーンだ」とさまざまな取材で語っている。(編集部・入倉功一)