北村匠海&芳根京子『ぼくらの7日間戦争』W主演声優に!鈴木達央ら豪華キャスト集結
俳優の北村匠海と芳根京子が、宗田理のベストセラー小説をアニメーション映画化する『ぼくらの7日間戦争』でW主演声優を務めることが明らかになった。あわせて、公開日が12月13日に決定したことも発表された。
既刊40巻以上、累計発行部数2,000万部以上を記録し、1988年に宮沢りえ出演で実写映画化もされたベストセラー小説を長編アニメーションとして再び映像化。一週間後に父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られている千代野綾と、彼女に片思いする高校二年生の鈴原守。二人は仲間たちと共に7日間秘密基地で大人から隠れるだけのバースデー・キャンプに繰り出すが、タイ人の子供・マレットと出会ったことで事態は思いもよらない展開を迎える。
学校では目立たない歴史マニアの主人公・鈴原守役の北村は、オファーの前から「10代特有の悶々した感情を代弁してもらっている感覚」で原作を読んでいたそうで、「今回オファーいただいた時に迷わず『ぜひ、やりたいです』と言わせて頂きました」と述懐。「原作はその当時の学生運動とかバックボーンがあるなかで、今回の彼らの“戦争”は現代的でもありながら、この世代の繊細な“吐き出せない想い”を描いていると思います。最後の最後には大きな玉手箱がありますし……! 読んでいて本当にワクワクする脚本でした」とアニメ化にあたりアップデートされた物語への期待をあおった。
一方、ヒロイン・千代野綾の声を演じる芳根は「小学生の時から図書館にあった作品で、たくさんの方に愛されている作品にこうして携われることが出来て嬉しいです」と名作シリーズ参加への喜びをにじませる。初共演となる北村は、芳根について「本番に入る前に声を聞いた時、声で引き込む力のある方だと思いました」とベタ褒めしていた。
北村は『HELLO WORLD』、芳根は『ボス・ベイビー』(日本語吹き替え)でともに声優経験あり。二人の起用理由についてKADOKAWAは「“大人に戦争を仕掛ける”という物語に現実的な説得力を持たせられる俳優さんに守と綾を託したいと思っていました。北村さんと芳根さんなら、これまでの出演作を拝見してきた中で、心に想いを秘める繊細さと大胆な行動力の相反する要素を持ち、守と綾の真意を理解して声を吹き込み、誰もが応援したくなるキャラクターにしてくださると思いオファーしたのですが、リハーサルではお二人のあまりのフィット感にスタッフ全員が驚きました」とコメントした。
そのほかのボイスキャストには、潘めぐみ、鈴木達央、大塚剛央、道井悠、小市眞琴、櫻井孝宏が名を連ねている。監督は「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」などテレビアニメで活躍する村野佑太が務める。(編集部・吉田唯)
村野佑太監督コメント
「芝居はセッション。色んな人と演じあうことで良い物が生まれる」と、初対面の時に北村匠海さんが言いました。
俳優と声優が一緒に収録出来る現場がそう多くはない中で、『7日間戦争』はその言葉を信念に、冒険する子ども役7人の収録を一緒に行うことになります。
その場の誰をも唸らせる入魂の芝居で綾を演じた芳根京子さん、クライマックスの収録はまさに圧巻の一言でした。そしてチームをまとめる潘めぐみさんと鈴木達央さんの存在感を中心に、結束し、頼り合い、導き合う関係になってゆく7人の空気感は、まさに原作が求めた子ども達の姿そのもの。
その尊さは、この作品の確かな魅力です。