佐藤健、念願だった白石和彌作品 出演に感無量
佐藤健が25日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画『ひとよ』のジャパンプレミア試写会に登壇し、念願だったという白石和彌監督作品への出演を果たしたことに「すべての信頼を置いてできた」と感慨をにじませた。この日は、鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介、音尾琢真、白石監督も来場した。
佐藤健ら『ひとよ』キャストがジャパンプレミアに登場!【写真】
本作は、ある事件で運命を激変させたタクシー会社を営む家族の15年後の再会を描く物語。母親役を田中裕子、長男役を鈴木、次男役を佐藤、そして妹役を松岡が担う。この日、大勢の観客を前に、主演を務めた佐藤は「完成された作品は素晴らしかったです。この作品に出演できたこと、非常に光栄に思います。かつてないほどの他力本願スタイルで撮影現場にいました。すべての信頼を置いてできたのは白石組だからです」と感無量の様子であいさつを行った。
待望の白石組への参加となった佐藤は「もし白石作品に出演できるなら、今より(身体の)線を太くして、体内を汚して挑もうと勝手に想定していた」と語る。そして、演じることになったフリーライター役と、自身の想像がマッチしていたことを嬉しそうに明かした。
その佐藤に対して、松岡は「この映画の佐藤さん、ビックリするくらい汚いですよ。こんなに綺麗な顔しているのに、こんなに汚くなるのか……」と援護射撃。すると佐藤は「あんまり言うな!」と遮り、「傷つくだろ。自分で言うのはいいんだけど、女性に言われたら悲しくなる」とつぶやき、会場の笑いを誘った。
また、作品にちなんで「忘れられない一夜」を尋ねられると、佐藤は「(佐々木)蔵之介さんに全力で飛び蹴りをする夜」と回答。撮影を振り返りながら佐藤は「アクションシーンって、巧妙なテクニックで計算して作っていくものですけど、そういうプランがなかったので、あれはただの暴力なんです」と気まずそうに釈明。すると白石監督や鈴木から、撮影の数日前から佐藤が「蔵之介さんが痛い思いをするしかないな……痛くするしかないんだよな……」と正当性をアピールしていたことを暴露され、佐藤は思わず苦笑いしていた。
そんな佐藤だが、本番では見事な飛び蹴りを披露し、一発OKをもらったという。松岡は「殺陣の先生が(佐藤に)一言二言、ペラペラッと言って、今の説明だけ? と思ったら、もう目の前を佐藤さんが飛んでいったんです。だから『あぁ、剣心!』と思いましたね」と『るろうに剣心』シリーズなどでアクション慣れしている佐藤の腕前に、感嘆の声をあげる。それに対して、すかさず佐藤が「剣心はあんな雑な飛び蹴りしないから」とツッコミを入れ、会場を沸かせた。(取材・錦怜那)
映画『ひとよ』は11月8日より公開