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釜山映画祭開幕!森山未來、少女時代ユナらアジアのスター集結

森山未來主演のオープニング作品『オルジャスの白い馬』のスタッフ&キャスト
森山未來主演のオープニング作品『オルジャスの白い馬』のスタッフ&キャスト

 第24回釜山国際映画祭が10月3日からスタートし、オープニング・セレモニーが韓国・釜山の海雲台エリアにある「映画の殿堂」にて開催された。今年は韓国映画100周年を記念して「韓国映画100年史」と題した上映が行われることもあり、多くの韓国映画界の著名人が集まった。映画祭で上映される『EXIT』(11月22日日本公開)の主演を務めるユナ少女時代)や、EXOエクソ)のスホなど若手人気俳優や歌手だけでなく、アン・ソンギ主演『風吹く良き日』(1980)などのイ・チャンホ監督や、『ローサは密告された』(2016)で第69回カンヌ国際映画祭で女優賞をもたらしたフィリピンのブリランテ・メンドーサ監督ら、アジア各国からも映画人たちが集まりレッドカーペットに登場した。

【写真】綾野剛、少女時代ユナ、チョン・ウソンらレッドカーペット

 多くのセレブたちがレッドカーペットを歩いていく中、最後に登場したのはダンサーで俳優の森山未來。オープニング作品としてワールドプレミア上映される日本・カザフスタン合作映画『オルジャスの白い馬』(2020年1月18日日本公開)に主演する森山が、多くの観客の声援に応えながら会場中央に敷かれているレッドカーペットを歩き終えると、オーケストラの生演奏とともに映画祭の総合司会者であるチョン・ウソンイ・ハニが登場。さまざまな色が織りなすライトに照らされる中、映画祭の開会を宣言した。

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釜山映画祭
イ・ハニ&チョン・ウソン

 最初に紹介されたのは、アジアン・フィルムメイカー・オブ・ザ・イヤー(アジア映画人賞)を受賞した是枝裕和監督。オープニング・セレモニーには間に合わなかった監督はビデオメッセージで「このような賞をいただきとても光栄」とコメント。カトリーヌ・ドヌーヴ主演の新作『真実』(10月11日公開)が上映されるタイミングまでには映画祭に行きます! と会場に集まる観客に向けて訪韓を約束した。

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『オルジャスの白い馬』会見にて。サマル・イェスリャーモワ、エルラン・ヌルムハンベトフ監督、竹葉リサ監督、森山未來

 その後、再び森山が『オルジャスの白い馬』の竹葉リサ監督やプロデューサーの市山尚三らとともにステージに登壇。カザフスタンの大草原を舞台に、父親を亡くした母子(サマル・イェスリャーモワマディ・メナイダロフ)と、彼らの前に現れた寡黙な男の触れ合いを描く本作で、寡黙な男カイラートにふんした森山は、前日に行われた会見で「3週間ほどの滞在でしたが、カザフスタンでの撮影に呼ばれることだけでとてもうれしい」と語り、日本とカザフタンの合作映画に参加できたことに感謝の意を表した。

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 また竹葉監督は会見で、カザフスタンのエルラン・ヌルムハンベトフ監督との共同演出について「日本側の俳優はわたしがディレクションし、カザフスタンの俳優はエルラン監督が担当する予定だった」と語ったあと、「最終的には画のバランスを見るため、わたしがモニターの前で客観的に作品を見ていき、俳優でもあったエルラン監督は俳優の側で演出をしていた」と述べ、現場ではそれぞれのスキルを活かしてその都度対応していことを明かした。

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マイク・フィギス監督(最左)

 その他、アジア圏の新人監督に贈られるニュー・カレント部門の審査員として、『リービング・ラスベガス』(1995)のマイク・フィギス監督らが登壇するなど、世界からも多くの映画人が集まるアジア最大規模の映画祭であることを改めて感じさせた。今年の本映画祭では85か国から集まった299の作品が上映される。日本からは、「アジア映画の窓」部門でオダギリジョー監督作『ある船頭の話』(公開中)、周防正行監督・成田凌主演『カツベン!』(12月13日公開)、瀬々敬久監督・綾野剛主演『楽園』(10月18日公開)などが上映される。釜山国際映画祭は10月12日まで開催。(取材・文:芳井塔子 写真:土田真樹)

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