井上真央、母役で息子の“寅さん”にメロメロ!目標は「ベストオブ割烹着」
映画『男はつらいよ』の主人公・車寅次郎の少年時代を描くドラマ「少年寅次郎」の試写会が7日にNHKの放送センターで行われ、母・光子役の井上真央が寅次郎役を務める9歳の藤原颯音に「本当に可愛い」とメロメロの様子を見せた。会見には、井上と藤原とともに毎熊克哉、泉澤祐希、岸井ゆきのが出席した。
寅次郎の生みの親である山田洋次監督が小説「悪童 小説 寅次郎の告白」で描いた“寅さん”の少年時代をドラマ化した本作。寅次郎の出生をめぐる秘密から、戦争をはさんだ悪ガキ時代、そして最愛の妹さくらに見送られて葛飾柴又の駅から旅立つまでがユーモアたっぷりに描き出される。試写が行われたこの日、井上は「初めて観た映画が『男はつらいよ』でした。(第1作からの)50周年に携われるとは思っていなかったので、とても嬉しく思います」と感無量の様子であいさつ。
そして、井上は隣にいる藤原を見ながら「本当に(子ども時代の)寅ちゃんが可愛くて」と笑顔を見せる。「私もいち寅さんファンとして挑めたかなと。映画になじみがなかった世代も楽しめる作品になったかなと思います。ぜひ家族で食卓を囲みながら、『ダメだねぇ』と言いながら、みんなで観て笑っていただければ。私も『ベスト・オブ・割烹着』を狙っておりますので、そこにも注目していただけたら嬉しいです」と笑顔で呼びかけた。
ドラマでは帝釈天でお祈りする寅が涙を流すシーンがあるそうで、竜造(おいちゃん)役の泉澤は「寅(役の藤原)が純粋な目でどうやったら泣けるのかと相談してきたので、(胸に手を当てて)『ここのスイッチを押すんだよ』と言ったら、本当に信じて押していたんです」と笑う。
すると井上は「ちょうど泉澤さんが颯音と同じくらいの年齢のときに共演したことがあって。彼は当時『泣きの祐希』と呼ばれていたので、(藤原に)『お母ちゃん、どうやって泣くの』と聞かれたときに『スイッチがあるから、泣きの祐希が教えてくれるよ』と言ったんです」とエピソードを明かす。そして藤原に「ちゃんと泣けたもんね。『泣きの颯音』だったもんね」と優しい眼差しで語りかけた。(取材・文:壬生智裕)
ドラマ「少年寅次郎」(全5回)はNHK総合にて10月19日より毎週土曜よる9時~9時49分放送