スコセッシ監督、マーベル映画は「映画ではない」 MCU監督・俳優も反応
映画『タクシードライバー』などで知られる巨匠マーティン・スコセッシ監督が、マーベル映画は「映画ではない」とEmpireのインタビューで発言した。この発言に対して、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品に携わる監督や俳優がTwitterなどで反応している。
スコセッシ監督は、同サイトに対して「私は(マーベル映画を)観ていない。観ようとしたことはある」と前置きしつつ、「しかし、あれは映画ではない」とコメント。「正直、ああいった作品で最も近いと感じるのはテーマパークだ。感情的・心理的経験を人間に伝える映画ではない」と見解を述べている。
この発言に、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督は、自身のTwitterで「スコセッシ監督は生きている映画監督でトップ5に入るほど大好きです。私は『最後の誘惑』(1988・スコセッシ監督作)が映画を観ていない人たちに批判された時、腹が立ちました。しかし今は、スコセッシ監督が私の映画を同じように判断していて悲しいです」と反応。続けて、「とは言っても、スコセッシ監督は大好きですし、彼の映画業界に対する貢献に感謝しています。新作も楽しみです」とツイートした。
また、『アベンジャーズ』シリーズなどでニック・フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソンは、「そこまで気にしていない」とVarietyのインタビューで発言。「映画は映画だ。彼の作品が嫌いな人だっている。それぞれ意見を持っていて当然さ」と冷静な意見を述べている。
『キング・オブ・コメディ』『ディパーテッド』など、数々の名作を手掛けてきたスコセッシ監督。新作として、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ共演のNetflixオリジナル映画『アイリッシュマン』(11月27日配信)が控えている。(編集部・倉本拓弥)