ももクロ、吉永小百合と共演「振り付けが完璧」
吉永小百合が、11日、都内で行われた映画『最高の人生の見つけ方』の公開初日舞台あいさつに登壇。本作に、本人役で出演しているももいろクローバーZのメンバーたちが、実際のライブ公演を使って撮影された吉永、天海との共演シーンについて「お二人のダンスが完璧で」(百田)「わざと間違えてNGを出したいくらい、楽しかったです」(佐々木)と、撮影を振り返った。この日は吉永のほか、共演者の天海祐希、ムロツヨシ、満島ひかり、ももクロ(百田夏菜子、佐々木彩夏、玉井詩織、高城れに)、前川清、監督の犬童一心が集結した。
ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン共演による2007年の同名映画を原案とした本作。人生のほとんどを家庭に捧げてきた主婦・幸枝(吉永)と、仕事一筋で生きていた女社長・マ子(天海)の2人が、余命宣告を受けたことをきっかけに、病院で出会った少女の持っていた「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行していくさまを描く。
「やりたいこと」の1つに「ももクロのライブに行く」という少女の夢が書かれており、幸枝はマ子と、マ子の秘書・高田(ムロ)とともに「モノノフ」(ももクロファンの通称)にふんし、ライブに参戦。ももクロの楽曲「走れ!」を振り付けつきで踊っている。
今年2月、横浜アリーナ公演で撮影された共演シーンについて、百田は「芸能界のいろいろな方に『あのシーンはどうやって撮ったの?』と聞かれることが多くて『私たちのライブに実際に来ていただいて撮影して……』と言うと、みなさん驚かれるんです。番組(『桃色つるべ』カンテレ系)でご一緒の(笑福亭)鶴瓶さんなんて『お前ら、いいな。お姉さんに会ったんか。俺の永遠の恋人や』って、ずっと言ってます」とエピソードを紹介(吉永と鶴瓶は、山田洋次監督の映画『おとうと』などで共演)。
さらに百田が「私たちも、ご一緒させていただいたことがまだ信じられなくて。去年の冬には、吉永さんとリハーサルもありまして」と貴重な経験をかみしめると、吉永も「そうですね。12月にやりましたよね」と楽しそうに振り返った。
すでに解禁となったこのシーンのメイキング映像では、1万2,000人の観客が見守る中、吉永と百田、天海と玉井が手を取り合って踊り、ムロはステージの下でヲタ芸を披露するなど、ノリノリの様子が伝わる。
百田は「あんなに一緒に踊れるなんて、思ってもいなかったんです。お二人の振り付けが完璧なので私の方が間違えないか、すごく緊張しました」、佐々木は「わざと間違えてNGを出したいくらい何度もやりたかった。楽しかったです」と改めて吉永との共演を喜んでいた。
「ムロっちも、あのオタ芸でリハーサルから誰よりも汗をかいて練習してたよね」と、百田がムロに話を振ると、佐々木が「でも、あんまり映っていなかった」と思わず正直すぎる感想をポロリ。不意の言葉に慌てるムロだったが、「めっちゃ輝いてたよ、ムロっち」(高城)「全力がかっこよかった」(玉井)と他のメンバーからねぎらいの言葉がかけられと、タジタジになっていた。(取材・文/岸田智)
映画『最高の人生の見つけ方』は公開中