山寺宏一、冴羽リョウの吹替「プレッシャーしかない」
声優の山寺宏一と神谷明が20日、TOHOシネマズ日本橋にて行われた、北条司の人気漫画「シティーハンター」をフランスで実写映画化した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(11月29日公開)のデラックス吹替版完成披露イベントに登壇。本作で山寺は主人公・冴羽リョウの声を担当しているが、長年アニメ版でリョウの声を担当していた神谷を前に「プレッシャーしかないです」と大緊張していた。イベントには監督・主演を務めたフィリップ・ラショー、デラックス吹替版声優の沢城みゆき、伊倉一恵も出席した。
本作は、1985年に「週刊少年ジャンプ」にて連載がスタートした北条司の人気コミック「シティーハンター」を、『世界の果てまでヒャッハー!』などのフィリップ・ラショー監督が実写映画化。冴羽リョウと相棒のカオリが、香りを嗅いだ者を虜にしてしまう「キューピッドの香水」奪回の任務に挑む姿が描かれる。
アニメ版で長年、冴羽リョウを演じていた神谷は「この映画の冴羽リョウは、フィリップ・ラショーさんが演じる実写版なので、アニメとは違うんですよね」と語ると、山寺と共演した、アニメ映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の打ち上げのときに「山ちゃんしかいないからやってよ」とお願いしたという。
大先輩からの依頼に「そりゃあ、プレッシャーでしかなかったですよ」と語った山寺は「新人のころから神谷さんに憧れて、アニメの『シティーハンター』もずっと観ていました。しかも(声優の)養成所でお世話になった(アニメ版『シティーハンター』で香を演じていた)伊倉さんもいらっしゃるんですから」と苦笑い。
それでも、山寺は「映画を観て、こんなに面白い作品はないと感じ、ぜひ参加したいという気持ちがわいてきました」と前向きに作品に臨めたことを明かすと、神谷は「いやあ、リョウも(沢城演じる)カオリも素晴らしかったですよね?」と客席に呼び掛け、大きな拍手が巻き起こると「僕の目に狂いはなかった。山ちゃんしかいないと思っていたんです。我がことのように嬉しい」と満面の笑みを浮かべていた。
「ド緊張している」という山寺の横で柔和な表情を見せていた沢城。彼女自身も伊倉という大先輩からバトンを受けたことで「とてもファンの多い作品で、緊張していました」と胸の内を語るが、「でも、いかに緊張しないでしっかり日本語で伝えることができるかがテーマだったんです」と楽しくアフレコできたことを明かしていた。(磯部正和)