『チャイナタウン』前日譚がNetflixで始動 デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮
ジャック・ニコルソン主演の映画『チャイナタウン』(1974)の前日譚(たん)を描くテレビシリーズが、Netflixで製作されることになった。Deadlineほか複数メディアが報じている。
1974年に公開されたオリジナル版は、1937年が舞台。夫人からダムの建築技師の夫の浮気調査依頼を受けた私立探偵のジェイクが、ロサンゼルスでダム建設を巡る陰謀を調査する姿を描いたもの。ジェイクをジャック・ニコルソン、モーレイ夫人をフェイ・ダナウェイが演じ、ロマン・ポランスキーがメガホンを取った。アカデミー賞11部門にノミネートされ、ロバート・タウンが脚本賞を受賞した。
新作では、腐敗した行政がまかり通るロサンゼルスを舞台に、若き日のジェイクが、ギャング、土地、さらに石油に関わる問題の調査に乗り出していく。映画『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』などのデヴィッド・フィンチャー監督が、オリジナル版の脚本家ロバート・タウンとタッグを組み製作総指揮を務める。パイロット版でメガホンを取るのかは未定。
これまでフィンチャーは「マインドハンター」などのヒット作をNetflixのもとで手掛け、今後、『市民ケーン』の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツを描く映画『マンク(原題)/ Mank』もNetflixで製作するとあって、Netflixと良好な関係を築いている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)