苦節30年…『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』場面写真公開
1989年から約30年をかけ、9回の企画頓挫を経て完成した映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2020年1月24日公開)から、メインビジュアル、及び撮影風景を捉えたメイキング写真が公開となった。
頓挫を繰り返すあまり、その過程を捉えたドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』 (2002)も制作されたいわくつきの本作。スランプに陥ったCM監督のトビー(アダム・ドライヴァー)が、10年前に撮影した映画「ドン・キホーテを殺した男」でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエル(ジョナサン・プライス)と再会したことから、奇妙な旅に巻き込まれていくさまを追う。
公開されたメインビジュアルは、自身をドン・キホーテと信じ込むハビエルと、彼の従者と勘違いされたトビーの旅の道中を捉えたもの。馬に乗った2人が何かを見つめており、“夢”の中に生きるハビエルが意気揚々としているのに対し、トビーは怪訝そうな表情。
メイキング写真では、撮影中のテリー・ギリアム監督の雄姿が収められている。苦節の末、完成した本作だが、ギリアム監督自身も「この企画にあまりにも長く関わってきたので、完成する日は一生こないと思っていた」としみじみ語っている。(編集部・石井百合子)