『スター・ウォーズ』完結編でポーの過去が明らかに!新キャラとの関係は?
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で、宇宙一のパイロット、ポー・ダメロンを演じるオスカー・アイザックと、新キャラクターのゾリ・ブリスを演じるケリー・ラッセルが、完結編における思いと共に、それぞれの役どころについて語った。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)から、レジスタンスの飛行大隊を率いるリーダーとして大活躍してきたポー。『スカイウォーカーの夜明け』では、前作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)でついに対面したレイ(デイジー・リドリー)のほか、フィン(ジョン・ボイエガ)、C-3PO、BB-8らと共に、冒険を繰り広げる。
「僕らがついにひとつのチームとして行動するのさ。ファンもそれが見たかったんじゃないかな。『フォースの覚醒』の時はプレッシャーがすごくてわからないこともたくさんあったけど、今作は、そうしたことも全て祝福する作品に感じられたよ。長回しのシーンで少し即興を入れてみたり、全体的に明るさがあったんだ」というオスカーは「今回は、みんなにもっとポーのことを知ってもらえる。彼にどんな過去があり、大切にしていた人が誰だったのかといった、違う側面も見られるんだ」と語る。
そうなると、ポーが所有するドロイド・BB-8との出会いも描かれるのか気になるところ。オスカーは「そこも、少し見られるよ」と明かす。「BB-8とポーの間には、強い絆がある。戦士たちにとって、自分のドロイドはとても特別な存在だからね。でもポーは、BB-8をレイとシェアすることを厭わない。BB-8は、ひとりぼっちになった時にレイとの間に特別なストーリーを作ったからね」。
一方、本作からシリーズに参加したケリーは、新キャラクターのゾリについて「彼女はポーの古い友人なの。独自のモラルと暗い過去を持っていて、この世界でひとり立ちしてやってきたけれど、再びポーと出会ったことで、人生の新たな局面を迎えることになる」と説明。タイトな赤いスーツに金色のヘルメットが印象的なゾリに「いかにも悪役っぽいわ」と笑うケリーは「とても寒いところに住んでいるから、肌はまるで露出していない。彼女の衣装とヘルメットは本当にクール。私からは全てが見えるけど、相手は私の顔が見えないという状況って、とてもパワフルな気持ちになれるのよ。だからセットでもずっとかぶってたわ(笑)」とすっかりお気に入りだ。
監督のJ・J・エイブラムスとケリーは、彼女の主演ドラマ「フェリシティの青春」(1998~)で出会って以来の仲。今回は役どころも知らされない状態でオファーが来たが、一瞬もためらいはなかった。「J・Jがメールで『スター・ウォーズ』に出たい? って聞いてきて、もちろんよって(笑)。ヘルメットとマスクを着けてなきゃいけないとも言われたけど、構わないって答えたわ。メイクをしなくていいなんて、むしろ最高」。
ゾリとポーの関係についてオスカーは、「二人のシーンは、お互いの間にある歴史が感じられるんだ。それも複雑で、解決していない歴史。僕らはそれを解決しないといけないんだ」と明かす。「ポーは本作で、この銀河は守るに値するのか? と感じ始めることになる。そうして少しずつ滲み出る自分のダークサイドを、ゾリに会うことで乗り越えることができるのさ」。
また、本作でポーは「いよいよリーダー的役割を担うようになる」とも。「レイアが彼の熱意を刺激して、そうなるように育て上げたんだ。レジスタンスは苦境に立たされ、存続の危機にすら直面しているため、彼が正しい決断を下すことが、これまでにも増して重要になっている」と語ったオスカーは「今作のポーに僕はすごく満足している。彼がどうなっていくか。それらのシーンを演じさせてもらってる瞬間は、まるで大きなご褒美をもらうような感じだったよ」と自信をのぞかせた。(編集部・入倉功一)
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開