天海祐希主演で「老後の資金がありません」映画化 来年9月公開
女優の天海祐希が、垣谷美雨の小説に基づく映画『老後の資金がありません!』(2020年9月18日公開)で主演を務めることが27日、東映株式会社より発表された。天海が演じるのは、娘の結婚、親の介護、葬式など度重なる出費で老後の資金激減に頭を悩ませる主婦。天海は出演にあたり「このお話をいただいた後、『老後の資金』が何千万ないといけないなどとニュースになりまして、とてもタイムリーな作品だと思いました。原作も、クスクス笑い、考えさせられながら拝読しました。きっと、どなたでも共感できる作品なのではないでしょうか」とコメントを寄せている。
原作は、2011年に刊行された垣谷の26万部突破の同名ベストセラー小説「老後の資金がありません」(中公文庫)。ごく平凡な主婦・篤子(天海)が、娘の派手婚、舅の葬式、夫婦そろっての失職、姑の浪費と金難が続き、安泰だったはずの老後が揺らいでいく。監督は、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018)などの前田哲。
先ごろ放送された、アニメ「サザエさん」の20年後を描くスペシャルドラマ「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」(フジテレビ系)のサザエさん役も話題になった天海。今年も主演ドラマ「緊急取調室 3rd SEASON」(4月クール・テレビ朝日系)が放送され、吉永小百合と共演した映画『最高の人生の見つけ方』が10月に公開。2020年1月期の日本テレビ系ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」の主演も決定している。
企画プロデュースを担当した平野隆は天海を主演に起用した理由を「天海祐希さんとは以前『チア☆ダン』(※2017年公開)という映画でご一緒させて頂きましたが、真剣なお芝居の間から垣間見えるちょっとした表情から大いに笑わせて頂きました。チャールズ・チャップリンがコメディという手法で社会風刺したように、天海さんには最強のコメディエンヌとして現代日本最大の問題に挑戦して頂きたいと思いオファーさせて頂きました」と述べている。(編集部・石井百合子)