田中圭、長野五輪陰の功労者に スキージャンプ選手・西方仁也役で映画主演
俳優の田中圭が、主演映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(2020年6月公開)で1994年のリレハンメル五輪に出場したスキージャンプ選手・西方仁也(にしかた・じんや)を演じることが28日、明らかになった。1998年長野五輪の日本代表選手たちを裏方として支えた、西方ら25人のテストジャンパーたちの実話に基づくオリジナルストーリーで、監督をテレビ・映画「荒川アンダー ザ ブリッジ」や映画『大人ドロップ』などの飯塚健が務める。撮影は、2020年1月から2月にかけて長野県ほか関東近郊にて、長野五輪のスキージャンプが行われた長野県白馬村でも行われる予定。
西方は、1994年のリレハンメル五輪スキージャンプ団体戦で日本代表を牽引するも、エース・原田雅彦のジャンプ失敗で金メダルを逃し、長野五輪での雪辱を誓うも故障で代表を落選。テストジャンパーとなって日本代表選手たちを裏方として支えた。映画では、西方の金メダルへの思い、挫折、原田との関係などに肉迫。長野五輪での団体戦の攻防、吹雪で中断された競技の再開を図るため西方率いる25人のテストジャンパーたちが決死のテストジャンプに挑むさまが描かれる。
西方にふんするのは現在、2018年の大ヒットドラマの新シリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」が放送中、主演映画『mellow メロウ』(2020年1月17日公開)や中村倫也と共演するスペシャルドラマ「不協和音 炎の刑事VS氷の検事(仮)」(テレビ朝日系・2020年放送予定)も待機中と、飛ぶ鳥を落とす勢いの田中圭。田中は「冬は寒いので苦手なのですが、この作品のおかげでワクワクしています。雪山も楽しみです。みなさんが知っている話の中に、みなさんが知らない人間ドラマが沢山ありました。力をもらえる脚本ですし、撮影が楽しみです。スタッフ・キャスト全員で一丸となって、映画のK点越えを目指していきたいと思います! 楽しみにしていてください! 応援宜しくお願いします!」とコメント。
西方本人は、田中が自身を演じることに対し、以下のように心境を述べている。「私の役を演じて頂くのが田中圭さんと聞き大変驚きました。田中さんと言えば、ドラマ、映画、CMと大活躍されておりテレビで見ない日はありません。コメディでもシリアスでも、そして善人役、悪役でもすべての役をご自身のものにされる、素晴らしい演技のできる俳優の方だと思います。そんな田中さんの出演されている作品を見ていると私の若い時を思い出しました。スキージャンプをしていたおかげで今の自分があると思っております。田中さんにもこの作品を通してスポーツ選手達の辛さや嬉しさ、優しさ、悲しさなどを伝えていただきたいと思います」
脚本を、映画『ニセコイ』(2018・共同脚本)、『望郷』(2017)などの杉原憲明、映画『アイネクライネナハトムジーク』(2019)などの鈴木謙一が担当する。(編集部・石井百合子)
映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』は6月、全国東宝系で公開