川上奈々美、第二の故郷・別府で『東京の恋人』トークイベント
30日、映画『東京の恋人』が大分県別府市にある別府ブルーバード劇場で開催中の第3回Beppuブルーバード映画祭で九州初上映され、出演者の川上奈々美とメガホンを取った下社敦郎監督が上映後のトークイベントを行なった。詰めかけた多くの観客を前に撮影や作品について語った。
『エミアビのはじまりとはじまり』などの森岡龍と、セクシー女優としても人気を誇る川上が主演を務めた本作は、結婚を機に北関東の田舎でサラリーマンをしている30過ぎの立夫(森岡)のもとに、大学時代の恋人・満里奈(川上)から「写真を撮ってほしい」と連絡がきたことから始まる物語。久しぶりに再会した2人は海に向かって……。下社監督は今回のトークイベントで「簡単に言うならば」と前置きをしつつ、「うまくいっている人よりも、傷ついているけど生きている人に、それでも生きていこう」が作品に込めたメッセージと明かした。
別府を訪れるのは今年だけで3回目の川上は「別府のことを第二の故郷って勝手に言ってます」と再びの別府訪問を心から喜んでいる様子。作品については「自分で『この映画を観てください!』と言うのが照れくさいくらい、可愛く撮っていただきました」と笑顔を見せた。
映画の内容に関してお互いの意見を納得いくまでぶつけ合ったという川上と下社監督。ただ、劇中にある立夫と満里奈のベッドシーンについては、セクシー女優としての顔も持つ川上がリードし、下社監督が川上に意見することはあまりなかったそう。
「僕と森岡くんはナーバスになっていたんですが、川上さんは一番落ち着いてらっしゃいました。川上さんが段取りをしてくださいました。森岡くんに最初は強めにとか。あとは体にワセリンを塗ってくださいとも言ってくれました」と下社監督は話し、川上は「自由に演技をした」と振り返った。
一番観てほしいシーンについて聞かれると川上は喪服でタバコを吸うシーン、下社監督は映画のラストの「(川上の)顔です。なんとも言えない顔がよくて今でもザワつきます」と紹介していた。(編集部・海江田宗)
第3回Beppuブルーバード映画祭は12月1日まで開催中