木村佳乃「女優だから」という線引きはない
最新作『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』でゲスト声優として悪役のメドゥーサを実にダイナミックに怪演した木村佳乃が、自身の性格と、女優としての姿勢を語った。
近年、バラエティー番組での活躍も増え、映画『記憶にございません!』では金髪のアメリカ大統領を演じるなど、女優としても振り切ったパフォーマンスを見せる木村。子供たちに大人気の『映画 妖怪ウォッチ』シリーズ第6弾となる本作では、主人公たちの前に立ちはだかるレジェンド怨霊・メドゥーサに声を吹き込んだ。自身は子供時代、どちらかというと「ボーッとしていて、明るく、おおらかだった」そうで、「とにかく面白いこと、ふざけることが大好きで、興味のあることは積極的にやりたいタイプだった」と振り返る。
そのスピリットは今も継続されていて、「女優だからこれはやらない、これはできない、という線引きは、わたしの場合ないんですよね。例えば、バラエティー番組などで『体を張っている』とよく言われますが、女優もそれに勝るとも劣らず体を張っていますから、そこはあまり変わらないんです」とキッパリ。
あるイベントでは、「40歳を過ぎたら何でもできる」といった発言もあったようだが、「たぶん、冗談半分で言ったんだと思います」とあっけらかんと話す。
「どちらかというと、年齢にはあまりこだわらない方ですね。30歳までに結婚しなきゃいけないとか、何歳だからこうあるべきだとか、すごくナンセンスだと思うんです。人によって人生の進み方って違うわけですから、そのとき、自分が興味を持ったことをやるのが一番。それに、興味の方向もその都度変わっていくものなので、自分の気持ちに正直に、自然に沿っていけばいいと思います」と持論を展開した。
「自分の気持ちに正直に」……なんとも木村らしい発言だが、そのナチュラルな姿勢こそが、観客や視聴者を魅了する秘訣なのかもしれない。(取材・文:坂田正樹)
『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』は12月13日より全国公開