秦基博、山田孝之主演『ステップ』主題歌を書き下ろし
シンガー・ソングライターの秦基博が山田孝之主演の映画『ステップ』(来年4月3日より全国公開)の主題歌として、新曲「在る」を書き下ろしたことが明らかになった。
人気作家・重松清の同名小説を基にした本作は、妻が先立ってから1年、再出発を決意した主人公とその娘が、彼らを取り巻く人たちとの交流の中で成長していく姿を描いた作品。最近はエキセントリックな役柄が多かった山田が、久々に実年齢とも重なる等身大の男性、しかも初のシングルファザー役で、娘を育てながら自身も成長していくさまを体現する。
主題歌「在る」は大切なものを失った者たちが新たな一歩を踏み出すために、背中を押してくれるようなバラード。制作陣からのオファーを受け、本作を鑑賞した上で新曲を作詞・作曲した秦は「誰か“が”いたこと。誰か“と”いたこと。その人が、自分が、存在するということ。その意味を考えながら作った曲です」と楽曲に込めた思いを明かす。
メガホンを取った飯塚健監督は「映画を観終えて、初めて聴く歌声。秦さん以外には考えられませんでした。頂いたデモは、映画のカットを一つ一つ、隅々まですくい取って書かれたものでした。無理に進まなくてもいいんだ。ゆっくりでいいんだ。止まってしまった時間を肯定してくれる、背中にそっと寄り添ってくれる歌でした。二時間の旅を締めくくるに相応しい歌を書いて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントを寄せた。
同曲は12月4日より先行配信、11日発売のニューアルバム「コペルニクス」に収録される。(編集部・中山雄一朗)