なぜ?『アナと雪の女王2』エルサに恋人がいないワケ
大ヒット公開中のディズニー映画『アナと雪の女王2』のプロデューサー、ピーター・デル・ヴェッチョが来日インタビューに応じ、エルサに恋人がいないワケを語った。
本作は2014年に日本でも公開され、興行収入255億円の大ヒットを記録した『アナと雪の女王』の続編。前作でありのままの自分を受け入れたアレンデール王国の女王エルサが、彼女にしか聞こえない不思議な歌声に導かれ、妹のアナたちと共に自身の力にまつわる謎を解き明かす旅に出る。
ディズニープリンセスといえば、恋の相手が付き物で、本作でもアナにはクリストフがいるが、エルサにはそのような相手が登場しない。それはなぜなのだろうか? ピーターはこのように語る。
「われわれは1作目も2作目も同じように作っていて、キャラクターがいったい人生のどの段階にあるかを考えます。今回、エルサには女王としての責任があって、さらに“声”を聞くわけです。それにより、どうして自分には力が与えられたのか疑問を持ち始めるんです。それこそがわたしたちが伝えるべきストーリーなんです」
ファンからはエルサにもパートナーを望む声もあるが、「みんなが自分の世界を映画に投影してくれることはとてもうれしいことです。でも、映画を作るときはそういった声を断ち切って、キャラクターにとって今何が大切かを考える必要があるんです」とピーター。
「エルサはすごくシャイですし、まだ恋愛関係になる準備ができていないと思うんですね。それに今は自分自身を理解することで精いっぱいだと思います」と付け加えた。(取材・文:編集部・中山雄一朗)