ロクセットのボーカル、マリー・フレデリクソンさんが死去 61歳
スウェーデンの男女ポップスデュオ、ロクセットのボーカリスト、マリー・フレデリクソンさんが、12月9日(現地時間)に亡くなった。61歳だった。脳腫瘍で長年闘病生活を続けていたという。フレデリクソンさんの家族が、スウェーデンのメディア「Expressen」を通して発表した。
1958年にスウェーデン南部の小さな村で5人兄妹の末っ子として生まれたフレデリクソンさん。ある牧師の影響によって音楽に興味を持ち始め、17歳の時に音楽学校へ。演劇学部の生徒と友人になったことからミュージカルのメンバーに加わり、ツアーなどにも参加。1978年にはStrulというパンクバンドを結成し、夏の音楽フェスなどに出演した。テレビ番組のパフォーマンスによって国内で注目を浴びるが、1981年にバンドは解散。その後、EMI スウェーデンでソロ活動をし、1986年にペール・ゲッスルとロクセットを結成して海外に進出した。
アルバム「ルック・シャープ!」に収録された「ザ・ルック」が米シングルチャート1位を獲得。映画『プリティ・ウーマン』の挿入歌となった「愛のぬくもり」など数々のヒット曲を生み出した。私生活では2児の母親となり、音楽活動も同時に続けるが、2002年に脳腫瘍と診断される。数年後に音楽界に復帰するものの、2016年に病状が悪化して、医師から公演を中止する助言を受けていたという。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)