松嶋菜々子、降車ボタンを押せなかった中学時代
女優の松嶋菜々子が20日、都内で行われたWOWOW放送「連続ドラマW 頭取 野崎修平」完成披露試写会の舞台あいさつに登壇。司会者からドラマの内容に絡めて「やり直したいこと」について問われると、バスの降車ボタンを押せなかった中学時代の思い出を披露し、共演者を驚かせた。イベントには、主演の織田裕二をはじめ、風間俊介、小澤征悦、権野元監督が参加した。
本作で、野崎(織田)が去った後の銀行を支えてきた野心家の常務・立川祥子を演じる松嶋。イベントで、「やり直したいこと」に関する話題が上がると、「中学一年生の時にバスに乗ると、とんでもなくシャイな性格で降りる時、バスのピンポンを押せなかったんです」と恥ずかしそうに告白。「誰かが押すまで乗っていくんです。降りたら、目的地まで戻って歩くというのを繰り返していて、その時間が無駄だったですね……」と回想すると、風間は「意外ですね」と驚きの表情。「今もですか?」と問うと、松嶋は「今は大丈夫です」と笑顔を見せた。
本作は、原作・周良貨、漫画・能田茂の同名経済漫画に基づくストーリー。主演の織田が銀行の不正と戦う銀行員・野崎修平を演じて人気を博した2018年放送の「連続ドラマW 監査役 野崎修平」の続編となる。今回は経営悪化したおおぞら銀行の頭取に再任した野崎が、頭取の座を狙う役員たちから失脚を企てられる中、信念を貫き銀行を再生させようと奮闘するさまを描く。
織田は本作の続編決定を聞いた時の感想を問われ「前回はすごく久しぶりにペーペーの役をやらせてもらったんです。家に帰って必ずビールを飲まないとやっていけないような役。サラリーマンの気持ちってこんな感じかなと感じつつ、あれがまた来るのかって、嬉しい反面一瞬ドキッとしました。またあの苦しみが来るのかって」と身心共にヘビーな役だったことを明かす。
一方、続編で監査役から頭取となった野崎の設定について「今回はペーペーからトップへ役職が変わるということで見える景色が違いました」と述べ、「違う苦しみを味わいました。役職によってこんなに変わるものなんだなって」と新たな発見を噛みしめる。「休む暇がなかった」と撮影はタイトなスケジュールだったとようで、「シーンとシーンの合間が少なくて。新鮮な空気を吸いに行きましょうって監督と抜け出したりしました」と気分転換をした裏話も明かした。(取材・文:名鹿祥史)
「連続ドラマW 頭取 野崎修平」はWOWOWプライムで2020年1月19日夜10時から放送(全5話・第1話無料放送)