『スター・ウォーズ』フィン＆ポーの間にあるのは「燃え盛るような友情」

　映画『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』（公開中）より、レジスタンスの中心メンバー・フィン役のジョン・ボイエガと、凄腕パイロットのポー・ダメロンを演じたオスカー・アイザックが来日時にインタビューに応じ、キャラクター同士の友情やお互いの魅力について語った。

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　フィンとポーの出会いは、エピソード7にあたる『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』までさかのぼる。悪の組織ファースト・オーダーからの脱走を図るストームトルーパー・FN-2187にフィンという名前をつけたポーは、共にTIEファイターで惑星ジャクーへと逃走。レジスタンスの基地で再会を果たすシーンでは、二人が熱い抱擁を交わすなど、出会ってわずかな関係とは思えないほどの仲の良さを見せつけている。

　ジョンは、フィンとポーの仲の良さは「とても自然な形で表現したもの」と語る。「僕とオスカーは私生活でも仲が良いから、そのケミストリーを映画に取り入れたんだ。フィンとポーは男同士だから、意見が割れて喧嘩もするし、仲直りだってする。そういった過程を通りながら、二人は親密度を高めていったんだ」

　ジョンに続いて、オスカーは「（フィンとポーの）友情という火花がパチパチと広がって、たちまち森林火災のように燃え上がるんだ。この燃え盛るような友情を、世界中に届けたんだよ」と真剣な表情でコメント。オスカーのハイセンスな答えに、ジョンは「あぁポー・ダメロン、なんて詩的な表現なんだ（笑）」と思わずツッコミを入れる。

　インタビューの合間も見つめ合ったり、オスカーがスマホでジョンを撮り始めるなど仲良しな二人。“愛情表現”はこれだけに留まらず、オスカーがフィンの成長について、『フォースの覚醒』のクリアファイル（記者が持っていたもの）と『スカイウォーカーの夜明け』のポスターを照らし合わせながら熱く語り出す一幕も。「フィンは、（『フォースの覚醒』と比べると）こんな立派になったんだ！　甘えん坊みたいな子が、立派な大人になっちゃって。こんなに成長するなんて、僕もびっくりさ」と褒めちぎるオスカーの姿に、ジョンは大爆笑していた。

　プライベートでもフィンとポーのような関係を築いている二人。お互いの良さについて、ジョンは「全ての面において尊敬しているよ。（40歳の）オスカーは父親でもありながら、若いエネルギーを持っているんだ。（27歳の）僕からすると、『若さを維持することができるんだ』と希望をもらえる。過去の出演作品を観て、実際に会ってみてもカッコ良くてクール。人となりも素晴らしい方なんだ」と熱心に語る。

　対するオスカーも「27歳の彼が大躍進するとは、正直腹立たしいことだけど（笑）」とジョークを交えつつ、「やはり尊敬できる27歳だよ。『スター・ウォーズ』への出演で成長したし、他作品にも積極的に出演して知名度を高めていった。彼は自分を客観視できるし、エネルギッシュさも持ち合わせている。シリーズでは重責を負いながらも、そこで得たものを十分に発揮しているし、若き大物を見ている感じさ」とジョンを称賛していた。（取材・文：編集部・倉本拓弥）