マーベル・シネマティック・ユニバース、2019年は怒涛の一年!重大ニュース10選
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成とも言える『アベンジャーズ/エンドゲーム』の世界的ヒット、フェーズ4に関する新作発表ラッシュ、スパイダーマンのMCU離脱騒動など、2019年のMCUは怒涛の一年となりました。ここでは、今年のMCUを象徴する重大ニュースを10の出来事で振り返ります。(編集部・倉本拓弥)
MCUフェーズ4の幕明け!映画『ブラック・ウィドウ』特報【動画】
アメコミ映画初!『ブラックパンサー』アカデミー作品賞にノミネート
超文明国ワカンダの若き王ティ・チャラの活躍を描いた『ブラックパンサー』が、第91回アカデミー賞で作品賞を含む7部門にノミネートされました。アメコミ映画が作品賞にノミネートされたのは、史上初の快挙! 惜しくも作品賞受賞は逃したものの、美術賞、作曲賞、衣装デザイン賞を獲得しました。2022年5月6日には待望の続編が全米公開予定です。
ジェームズ・ガン『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』監督に電撃復帰
過去の不適切なツイートを理由に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3弾の監督から解雇されたジェームズ・ガンが、今年3月に電撃復帰。米ディズニーの決定を受けてのガン監督の真摯な対応や、再雇用を求める声明を発表したクリス・プラットらキャストの思いが、ガン監督の復帰につながったと見られています。ガン監督は現在、DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド(原題) / The Suicide Squad』(2021年8月6日全米公開)の製作に取り掛かっており、同作を完成させた後、第3弾の製作に着手する予定です。
X-MEN、MCU入りへ前進!ディズニーがフォックス買収完了
マーベル・スタジオの親会社である米ディズニーが今年3月、21世紀フォックスの買収完了を正式に発表。これにより、フォックスが所有するX-MEN、デッドプールといったマーベルヒーローのMCU入りが現実味を帯びてきました。正式発表こそされていないものの、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、今年の「コミコン・インターナショナル」でファンタスティック・フォー、X-MENのMCU参戦について言及しており、企画は着実に進んでいるとみられます。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』アバター抜き世界興収歴代1位に!
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、全世界累計興行収入27億9,780万564ドル(約3,077億円)を記録。長年王者に君臨していた『アバター』(27億8,967万9,794ドル・約3,069億円)を抜いて、世界興収歴代1位に輝きました。アベンジャーズと最凶の敵サノスの最終決戦を描いた本作。『アイアンマン』から始まったMCUの10年を総決算する一本として、映画史に残る記録を打ち立てました。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
サプライズの連続!MCUフェーズ4、怒涛のラインナップ発表
今年7月にアメリカ・サンディエゴで開催された「コミコン・インターナショナル2019」で、MCUフェーズ4のラインナップが明らかに。『ブラック・ウィドウ』を皮切りに、『マイティ・ソー』第4弾や『ドクター・ストレンジ』続編、『エターナルズ(原題) / Eternals』『シャン・チー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題) / Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings』といった新ヒーローを描く映画など、MCUのさらなる進化を予感させるタイトルが一挙に発表されました。
フェーズ4は映画だけじゃない!「Disney+」ドラマシリーズも続々
「コミコン・インターナショナル」では、ディズニーの動画配信サービス「Disney+」向けに製作されるドラマシリーズも一挙に発表されました。ファルコン&ウィンター・ソルジャー、ロキ、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョン、ホークアイが活躍するドラマシリーズは全てフェーズ4に組み込まれており、今後は映画とドラマで世界観が拡大していきます。さらに、今年8月の「D23 Expo 2019」では、「ミズ・マーベル」「シー・ハルク」「ムーンナイト」のドラマシリーズがフェーズ4作品として正式発表されるなど、怒涛の発表ラッシュが続きました。
スパイダーマンMCU離脱報道に激震
今年8月、「スパイダーマン」シリーズに関する米ディズニーとソニー・ピクチャーズの交渉が決裂し、スパイダーマンがMCUから離脱するという衝撃のニュースが報じられました。金銭面に関して折り合いがつかず、離脱は決定的かと思われましたが、9月に両社の間で新たな契約が結ばれたことで、スパイダーマンのMCU残留が電撃決定。マーベルとソニーによって、シリーズ第3弾(2021年7月16日全米公開)が製作される運びとなりました。
フェーズ4の幕開け!『ブラック・ウィドウ』映像が初公開
MCUフェーズ4の幕開けを飾る『ブラック・ウィドウ』(5月1日公開)の予告編が12月に公開されました。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)直後の世界を舞台に、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの知られざる物語がつづられる本作では、真っ白なコスチュームのナターシャが登場するほか、原作コミックでも人気が高いタスクマスターが悪役として立ちはだかります。
マーベル・スタジオ社長、『スター・ウォーズ』をプロデュース
MCUを一大フランチャイズへと発展させたマーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが、『スター・ウォーズ』新作映画の製作に携わると、今年9月に The Hollywood Reporter が独占で報じました。企画は初期段階ではあるものの、今後はMCUと『スター・ウォーズ』という二大ブランドをプロデュースすることになりそうです。ちなみに、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開されたばかりの『スター・ウォーズ』シリーズは、新作3本が2022年より1年おきに公開される予定です。
スコセッシ監督、マーベル映画は「映画ではない」発言が物議
Empire誌のインタビューに応じた巨匠マーティン・スコセッシ監督の、マーベル映画は「映画ではない」発言が物議を醸しました。「ああいったものに最も近いと感じるのはテーマパークだ。人間が感情的・心理的経験をほかの人間に伝える“映画”ではない」というスコセッシ監督の言葉に、ジェームズ・ガンやベネディクト・カンバーバッチといったMCUに携わる監督・俳優が反応。ディズニーのトップであるボブ・アイガーが、スコセッシ監督との面会を調整中とも報じられており、2020年も新たな展開が待っているかもしれません。