植田圭輔、アニメ「pet」に自信!自分を成長させてくれる作品
俳優の植田圭輔が5日、都内で行われたアニメ「pet」の先行上映会に出席し、本作のアフレコの裏話や作品の見どころなどを語った。
三宅乱丈が描いたSF大作「ペット リマスター・エディション」をアニメ化した本作。人の脳内に潜り込み、記憶を操る能力を持つ“pet”と呼ばれる能力者であるヒロキと司。特別な絆で結ばれた2人が、裏社会の組織“会社”に翻弄されながらも友情を深める姿を描く。この日は第1話・第2話の先行上映会が行われ、アニメ、そして舞台版の両方で、ヒロキを演じた植田が上映後にトークショーを行った。
植田は登壇すると「スタッフが長い準備期間をかけて作ったのがこの『pet』。僕自身も(監督やスタッフの)なみなみならぬ意気込みを感じての参加でした。それをようやく皆さんの元に届けることができる。舞台と連動して2019年にアニメもやると聞いていたのにもう2020年。(放送が遅れたのは)『pet』に対する全セクションのスタッフのこだわりが強かったからこそ」と感慨深げな様子でコメント。「アニメも作画もかなりいいと思います。この冬、一発風穴を開けられる作品になれば」と期待を寄せる。
複雑なストーリーであるがゆえに舞台版ではそれを表現する苦労が多かったと話したが、アニメとなった今回の内容については自信たっぷり。「舞台よりアニメの方がわかりやすいと思います。舞台だと表現しきれないところもあり、難しい世界観だけにアニメの方が伝わりやすいと思いました。予備知識ゼロでも観て楽しんでもらえると思います」と笑顔で語った。
演じたヒロキについては「喜怒哀楽のおばけ」と感じたといい、「常に新鮮な感情を持っていなければいけないという思いで演じていました。僕自身もわりと(物事に対して)突っ込み気質。それがヒロキと近しい部分かもしれないなとも思いました」と感想を述べる。一方で、「等身大でいけそうだけど掘れば掘るほど、感情をつかみきれないところもある」と話し、人間の心の闇を描き出す作品がゆえに「口数も減ってくる、役者も病んでしまうところがあった」と苦労も口にした。
だが、「歴代最長くらい長い間役に身を投じることができた」といい、「自分自身を成長させてくれる役であり作品だなと噛み締めながら演じていました。それをようやく届けられるのが嬉しい」と充実の表情を浮かべた。(取材・文:名鹿祥史)
アニメ「pet」は TOKYO MX にて1月6日より毎週月曜22時より放送、また Amazon Prime Video にて日本・海外独占配信